△セファロ分析△●エピローグ●セファロは科学か● | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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△セファロ分析△●エピローグ●セファロは科学か●


△セファロ分析△●エピローグ●セファロは科学か●

セファロは科学的なものであろうか。

その点を少し掘り下げて検討してみたいと思う。

セファロ分析やセファロの規格写真において、臨床上における欠点は多くある。

それらは、次のようなことであろう。

一つは3次元的な立体を2次元的な表現にしての分析である。

一つは画像における二重の重なりとレントゲンそのものによる

拡大と歪みなどが生じている。

ボケも生じるので、トレースしても正しい形態を表しているとはいえない。

一つは軟組織と硬組織の詳細な分離をレントゲン上でできない。

一つは正常ということはある一定の範囲の幅があるから、

標準偏差を用いないといけないというあいまいさがある。

一つは一定の規格といいながら、

ロッドを耳に挿入するとき、個人差が大きすぎる。

人によっては痛みを感じることがあり、

加減するとアソビが出るというようなことも生じるのである。

一つは年齢や個人差が大きく、セファロが角度の測定を主として、

距離的なことに使用できないのはこういう理由もある。

その他、これから考えられる疑問点も加え、

セファロというものが、科学として、使用に耐えうるものかどうかの

検討資料として考えたいと思う。

ブロードベントの研究は頭部成長発育の研究であった。

これによって人類学上の形態的な特徴の比較ができる。

アメリカで発達した矯正学をそのままストレートに輸入するのでなく、

この人類学上の特色を知って、

日本人的に修正することは、この研究によってできる。

そういう使用方法では、大いに研究の価値はあったのである。

不正咬合の形態的な診断として、

正規分布曲線における2SD以上の場合などでは、

セファロ分析は大いに役立つと思われる。

しかし、これは全体の5%弱の話である。

残りのものは、セファロを必要としなくとも、

口腔内模型や直接の観察や顔貌などによって分析できるのであるから、

必ずしも必要とはおえないであろう。

現実に、治療計画をたてるのに用いるといったところで、

ツイード法やスタイナー法の使用方法は

抜歯が必要かどうかという抜歯基準のために使用しているといってよい。

抜歯をするための道具立てとしてのセファロ分析であり、治療計画なのである。

アメリカにおいて、ストレートワイヤー法の普及ははなはだしい。

このストレートワイヤー法においては、セファロ分析は必要ないのである。

舌側矯正も同じことである。

このように抜歯をしない矯正がアメリカの主流である時、

戦前のテクニックにこだわるやり方は、一考を要するといえよう。

一般開業医においては、パノラマの活用を最優先させることである。

パノラマを隅から隅まで分析する能力と撮影法によって、

セファロなど必要としないのである。

一般開業医の諸君は決して矯正医以下のレベルではない。

それこそ、歯科医の中の歯科医がゼネラルデンティストなのである。

大いに自信を持つとともに、セファロの知識もお分かりいただけたと思う。

その中から、セファロを持っていないからだとか、

必要ではないのかという考えをすっぽりと捨てていただきたいと思う。

アメリカにおいて、セファロ不要論とか、

セファロ有害論ということは言われだしてから久しい。

この現実からして、セファロは必要ないのである。

セファロなくしても、すばらしい矯正は出来るのであることを申し上げ、

読者諸君の成功を大いに祈っている。

成功するものは、常に前進している世の流れについてゆける者なのである。

自然科学というように、医学は科学的でなければならない。

そうでなければ、EBMに基づく臨床とならない。

EBMでなければ、時間を使って、間違った方向に行くことになってしまう。

科学的とは何かを考えてみることが必要であろう。

(DBAより)

DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より

「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。

セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。

一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。

しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。

治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。

特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。

上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。

してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。

ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」

 

 

 

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