林官房長官は23日午後の記者会見で、
石破総理大臣が周辺に辞任する意向を伝えた
などとする一部報道について
「石破総理大臣が麻生元総理大臣、菅元総理大臣、岸田前総理大臣との会談後に述べたとおり、
報道されているような事実は全くないということだ。
引き続き官房長官として国政全般にわたり石破総理大臣をしっかりと支えていく」
と述べました。」
参議院選挙の結果を受けたみずからの進退をめぐり、石破総理大臣は一部の辞任報道は事実ではないと強く否定した上で、アメリカとの関税交渉をめぐる合意を受けた対応など、政策課題への取り組みを急ぐため、続投する意向を重ねて示しました。
また自民党の森山幹事長は、参議院選挙の敗北を受けた両院議員懇談会を今月28日に前倒しして開催したうえで、党内に新たに立ち上げる組織のもとで、来月中に選挙の総括を行いたいという考えを示しました。
林官房長官は23日午後の記者会見で、
石破総理大臣が周辺に辞任する意向を伝えた
などとする一部報道について
「石破総理大臣が麻生元総理大臣、菅元総理大臣、岸田前総理大臣との会談後に述べたとおり、
報道されているような事実は全くないということだ。
引き続き官房長官として国政全般にわたり石破総理大臣をしっかりと支えていく」
と述べました。」
2025年07月21日
古村治彦です。
2025年7月20日に投票が実施され、開票作業は本日21日まで続いた参議院選挙は全議席が確定した。選挙に関わった全ての皆さんに感謝を申し上げます。私が支持できない、考えが合わない皆さんも、暑い中の選挙で支持を訴えたということに関しては、感謝と敬意を表します。
自民党と公明党の与党は、19議席を減らして、122議席となった。自民党は39議席獲得となったが、52議席から13議席減らした。非改選と合わせると101議席となった。公明党は8議席獲得となったが、14議席から6議席減となった。非改選と合わせると、21議席となった。与党は過半数を割る敗北となった。
野党第一党の立憲民主党は22議席獲得となった。選挙前からの増減はなかった。非改選と合わせると38議席となった。日本維新の会は7議席獲得となり、6議席から1議席増となった。新勢力は19議席となった。国民民主党は17議席獲得となり、13議席の大幅増となった。現有議席は22議席となり、維新を抜く形になった。参政党は14議席獲得となり、13議席の大幅増となった。新勢力は15議席となった。日本共産党は4議席減の7議席、れいわ新選組は1議席増の6議席、社民党は1議席獲得しての2議席となった。また、得票率も2%を超えて、政党要件を満たした。
自民党内部では、石破茂総裁の責任を問う声が出ている。その震源地は、麻生派を解散せずに今でもゴッドファーザー、元老を気取って、老醜をさらしている麻生太郎元首相、故安倍晋三元首相の後継者を自認しながら、旧安倍派からは嫌われていた高市早苗議員、自分たちが裏金問題で当夜執行部に迷惑を掛けながら処分を受けて逆切れ、逆恨みの旧安倍派の議員たちと言ったところだろう。「前回の総選挙、東京都議会議員選挙、今回の参議院選挙で敗北したのだから3アウトで交代だ」という野球を譬えにした声が上がっているそうだ。
今回の参院選挙では、保守傍流系、統一教会やキリストの幕屋と言ったカルトと親和性の高い故安倍晋三元首相を崇敬するグループが大勝ちしたということだ。彼らは愛国やら日本の伝統やらをことさらに訴えながら、日本社会を破壊する勢力だ。外国勢力の走狗となって、日本を売る売国奴であり、買弁だ。そして、何よりも、日本国憲法を改悪して、台湾有事を演出して、中国との戦争を望む危険な勢力だ。こうした勢力を利用し羽陽とする外国勢力は多い。具体的には、アメリカ国内の対中強硬派で、その代表格がエルブリッジ・コルビー国防次官だ。こうした勢力は石破茂首相を降ろして、高市早苗議員を首相にし、憲法改悪勢力を糾合させて、「戦争内閣」を作らせようとする。参政党の神谷宗弊党首や各候補者たちの発言から明らかになっているように、この人々は、好戦主義者(jingoists、warmongers)だ。決して緻密な論理構成をしている訳ではないが、単純な言葉遊びが一定の有権者に響くという点で非常に厄介だ。
日本の国益のために、石破茂政権は継続されるべきだ。自民党は政局にすべきではないと言ってみても、政局にするだろう。故安倍晋三元首相を崇敬するグループ(統一教会やアメリカの対中強硬派に利用されることを良しとする)は、復讐を果たすために、石破茂首相に狙いを定めて倒閣運動を行うだろう。麻生太郎と高市早苗という醜悪なコンビで石破降ろしに奔走するだろう。万が一、石破政権が退陣し、高市・麻生勢力が勝利し、高市議員が総裁となれば、国会の首班指名で算政党や国民民主党は高市氏に投票し、閣内に入っての連立、閣外での協力ということになるだろう。首相となった高市早苗は連立の組み換えで、公明党を排除し(既に支持層の高齢化などで力が落ちていて利用価値がない)、もしくは条件を付けて与党に残らせるが、主に国民民主、参政、更には維新を取り込む形をとるだろう。故安倍晋三元首相を崇敬する勢力による、戦争賛美翼賛会ということになるだろう。こういうシナリオだけは許してはいけない。戦後80年である今年、そのまま戦後100年、戦後200年となっていくことと目指すのが先人に応える責任ある行動だ。
野党第一党の立件民主党を中心とした野党勢力の結集による政権交代は不可能だ。1993年の非自民・非共産の細川連立内閣を思い出してみれば、現在の多党分立状況では政権を担うことなどできない。何よりも、立憲民主党は自公の敵失がありながら、議席を増やすことができなかったことを深刻に受け止めるべきだ。立民は敗北したのだ。現在の立件民主党執行部に対する国民の不信任に値する。旧民主党政権時代に、国民を裏切り、安倍晋三政権誕生をアシストし、増税に狂奔した、現在の立民執行部は私欲を捨てて退陣し(総理大臣になりたいなどと軽々しく言うことを止めて)、党運営から察しすべきだ。立民の刷新は喫緊の課題であり、それこそが日本政治の大きな課題である。国会の議席数を見てみても、非自民、非公明の連立政権は無理筋の話であり、立民の野田佳彦代表の首班指名の可能性はない。私はその点を慶賀する。
物価対策や社会保障負担に関して、自民党は無策であることについて、自民党は今回の選挙の結果を受けて、法人税や所得税を含めての税制見直し、消費税減税と給付を真剣に検討すべきだ。負担できるところにお願いをするということから始めていく。対米交渉も粘り強く続けていく。「大国を治むるは小鮮(しょうせん)を烹(に)るがごとくす」である。ぐずぐずに煮崩れを起こすまでかき回され続けた失われた30年からの回復を目指すのは同じくらいの時間が必要となるだろう。石破茂政権の継続、そして、自民党内の保守本流の継続を望む。
(終わり)
タグ :#自民党#石破茂#麻生太郎#高市早苗#参議院選挙#参政党#神谷宗弊#立憲民主党#野田佳彦
」