△セファロの研究△ツィード▲抜歯への誘導▲
△セファロ読本△セファロの研究△ツィード
▲抜歯への誘導▲
アングルが何故非抜歯を唱えたかということを
知っておかなくてはならない。
それまでは、機能的な意味など全く考慮されることなどなく
そう生や前突を解消するためにと、無分別に抜歯が行われていた。
その機能を無視した無分別な抜歯に対して
アングルは抜歯反対論者へとなっていったのである。
全ての歯はそれぞれ重要な役目があり、それらの役目を果たすためには
全ての歯を残しておくべきであることが必要なのであると考えていた。
アングルは機能面を大切と考え、そこに重点を置いていたということである。
その理想の実現のために、次々と新しい矯正装置の開発と
テクニックを開発していったのである。
非抜歯による、ただアーチを拡大するということだけのテクニックでは
後戻りが顕著化して見えた。
その後戻りの予防ということで小臼歯の4本抜歯を行ったのである。
審美性というより、後戻りの予防というのが最初の目的であった。
これらのスペースを埋めるためと、後戻り防止ということから
ツィードは下顎切歯に重点を置いた。
1941年のコメントでも、
若い人などでは口元が後退しているような印象を与えるかもしれないぐらい
下顎切歯は垂直にするというのである。
1944年に
ツィードは下顎切歯の角度を咬合平面に対して関連付けようとしていた。
しかし、この方法ではバリエイションの多い中で
不十分となり咬合平面を基準にすることを止めた。
ダウンズ法のセファロ分析などを見て、下顎下縁平面の採用になった。
これにFH平面を加えて、ツィードの三角へとなってゆくのである。
このようなツィード理論の変遷の中で、科学的な根拠はない。
しかし、非抜歯から抜歯へと矯正治療が移行し、
80%以上の率で抜歯が行われるようになった。
これはセファロを利用し、
抜歯へと誘導されたという一面が大きいということである。
しかし、ツィード流の考え方は、
下顎下縁を使用するということは、
成長の終了する18歳以上の年齢にならないといけないことになろう。
18歳以下の年齢の人における
セファロ分析による診断はおおきな危険性を含んでいるのである。
(DBAより)
以下は繰り返しとなりますが、重要事項です、参考までに・・・
DBAのまえがき
(DBA主幹 阿部和弘先生の一般開業医向けの言葉)より
「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。
私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。
全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと
考えています。矯正治療を始めるにあたって、
矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が
蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。
分かりやすいセファロの本をと思っているのは、
そのことをくつがえす必要があるからです。
この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として
書き上げたつもりですが、
完成してみると、
これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。
代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。
このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、
やはりセファロの重要性は感じることができません。
セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。
一般歯科開業医の人が矯正をするのに
セファロがぜひとも必要とはとても思えません。
しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、
セファロのことを知っておくことも良いでしょう。
無知と英知では英知が勝っています。
知らないより、知っておくのがよいのです。
使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。
そういうことをまず理解していただきたいと思います。
一般歯科開業医が矯正をするとき、
ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。
診断の正しいことこそ大切なことです。
治療テクニックになりますが、
顔の中心が美人の中心だということです。
したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。
上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、
顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。
第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。
特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。
そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。
上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。
このことは顔の中心に合わせることが大切で、
上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで
絶対という考えに立たないことです。
してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、
側方拡大による方法です。
これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。
それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。
ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。
ヘッドギヤーを使用してはいけません。
このような中で、
成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。
このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば
審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。
一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、
大いなる自信を持っていただきたいと思います。」
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