△セファロ読本△リケッツ法△フィールドⅤ-4567
△セファロ読本△リケッツ法△フィールドⅤ-4567
フィールドⅤは頭蓋と顔面との関係である。
項目を7小項目に細分化して、分析を行うのである。
1.顔面の深さ 2.顔面軸 3.横顔テーパー
4.上顎の深さ
5.上顎の高さ
6.口蓋平面
7.下顎下縁平面角
4.上顎の深さ
NとAとを結ぶ直線とFH平面とがなす角度で分析する。
頭蓋骨に対して、上顎骨の位置関係を見る。
不正咬合が劣成長など上顎骨に起因するものかどうかの判定に用いる。
平均値は91.7±3.3度である。
5.上顎の高さ
NとFH平面へのPtポイントとA点とを結んでできる角度によって分析する。
CFとはPtポイントのフィルム上での投影点のことである。
CFとPtポイントは同一と考えてよいであろう。
この分析は、上顎の垂直的な位置関係を示している。
平均値は59.3±4.0度である。
6.口蓋平面角
FH平面と口蓋平面のなす角度である。
プラスが著しい場合は、口蓋前方部が上方に傾斜しており、
骨格性の開咬であることを示している。
平均値は1.0±3.4度である。
7.下顎下縁平面角
下顎下縁平面とFH平面とのなす角度をもって分析する。
この角度はツィードが重視したもので、角度が大きい場合は、
一般的には矯正治療の予後は不良になりやすいといわれる。
この場合予後不良として、咬合挙上が比較的容易に生じやすい。
下顎前突の時は、治療中にオーバーバイトが小さくなりやすくて、
困難な症例とされている。
上顎前突にしても、下顎前突にしても横からの顔が不良で、
予後が悪くなりやすいのである。
平均値は25.6±5.6度である。
(DBAより)
DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より
「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。
セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。
一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。
しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。
治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。
特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。
上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。
してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。
ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」
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