△セファロ読本△レベルアンカレッジシステム | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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レベルアンカレッジシステム

Dr.ルートが、機能的な咬合、好ましい審美性、安定した治療結果

という治療目標を持ってテクニックを研究したといわれる。

スタイナーの分析法を基にして、それに改良を加えたものである。

日本には1977年大歯大、木下教授と日本松戸の岩沢教授が

講師にDr.ルートを招待し、バーチカルディメンジョンについて講演をしている。

レベルアンカレッジシステムはセファロを必要としている。

セファロをトレーニングして、スタイナー分析法のところで説明したように

SNA、SNB、ANBを測定し、計算する。

直線NAと上顎切歯軸と直線NBと下顎切歯軸の角度を測る。

次いで、上顎の切歯と下顎の切歯の最大豊隆部から

直線NAと直線NBの距離を測るのである。

レベルアンカレッジシステムは

ツィードの三角も組み合わせて考えていると思ってもよい。

だからハイアングルケースとローアングルケースの判定として

FMAの角度も測る。

図形はSN平面、上顎切歯軸、下顎切歯軸、下顎下縁平面

とFMAをあらわしているのであり、

図形もよく顎の姿をあらわしているのである。

ところで、スピーのわん曲のある場合には、それを考慮する。

下顎第2大臼歯の近心頬側咬頭から、下顎切歯の切端まで直線を引く。

その直線から一番離れているところをスピーカーブの値とする。

右と左が違う場合は、その平均値にするのである。

レベルアンカレッジシステムの図形は、

スタイナー法と向きを逆にし、

距離のものを右側に、角度を左側に集めている。

スピーのわん曲とディスクレパンシーは

別扱いとして、記入する方式になっている。

これらの事項が大切な事項とされていることが分かる。

(DBAより)

DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より

「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。

セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。

一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。

しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。

治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。

特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。

上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。

してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。

ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」