顔から見た口元△セファロ分析△★エピローグ★ | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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顔から見た口元△セファロ分析△★エピローグ★


顔から見た口元△セファロ分析△★エピローグ★

セファロは骨の写真である。骨が顔だろうか。

顔というものは、骨を骨組みとして、筋肉が厚くついたものである。

この筋肉だけではなく、脂肪などもある。

つまり、有機物で作られた軟組織によって形成されている。

このようなものであるから、顔から見た口元でなければならない。

逆に言えば、骨から見た顔の判定は誤解が生じるということである。

口だけみた歯列弓では誤りを生じてしまうということである。

物事を見るとき、小さい物から大きい物を見るのでなく、

大きい物から小さい物へと見てゆくということなのである。

歯と口腔では口腔が大きい。

したがって口腔の調和へ歯を動かさなくてはなるまい。

口腔と顔では、顔の方が大きい。

したがって、美人の条件には顔から見てゆかなくてはならない。

この問題が、上顎の正中をどこに合わせるかという話になる。

元の基準は顔の中心でなければならない。

ところが、矯正においては上顎の中切歯間においている。

その上顎中切歯の中心に下顎の切歯の中心を合わせて、

それで良しとしている。

顔の中心と合っていなくても平気なのである。

このため、口元がゆがんだ歯列矯正が多発し、

咬み合わせが臼歯でできていないということになっている。

口から見る顔でなく、顔から見る口元でなければあらないのである。

そうしなければ、顔のシンメトリーを確保することができない。

矯正治療には美的なセンスが必要である。

美しさはどのように確保できるかということが

理解できていないといけないのである。

それらのことが分かれば、

何が正しいのかということはお分かりになろう。

 

(DBAより)

DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より

「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。

セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。

一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。

しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。

治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。

特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。

上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。

してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。

ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」