抜歯は医療訴訟(となりやすい)ので要注意! | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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抜歯は医療訴訟(となりやすい)ので要注意!


抜歯は医療訴訟(となりやすい)ので要注意!

アメリカの現状を見ることと知ることが必要であろう。日本がアメリカの後追いになってきているのは、裁判制度の改革でも明らかである。弁護士の数も2010年から急激に増加してくる。これからは医療訴訟が増加してくると考えられる。アメリカにおいても抜歯と非抜歯の問題は大きなテーマである。アングルは非抜歯論者であったと、抜歯論者は非難する。矯正という、しかも前歯に限局した理論だけで考えるなら抜歯もやむなしということもあるかも分からない。しかし、口腔全体、身体全体、加齢のことなどから歯科医学として考えるならば抜歯をすることは明らかに間違っている。歯を抜く目的が全くナンセンスであるからである。そこにはエビデンスが全くない。自分の歯を使って乱れた歯列を正しい歯列弓にするということが本来の目的である。その結果として、美しい歯ならびや美しい口元が出現し、美しいきれいな顔になるということである。ところが、それが逆転し、きれいな顔にするために抜歯をし、矯正をするとなってしまっているのである。そこには大きな間違いがある。悪くもない歯を4本も抜歯するが、その歯は小臼歯である。小臼歯は歯列弓の中心に位置し、乳歯のときから咬合の要である。小臼歯は顎関節を守る歯として一番大切な歯なのである。これは、位置と形と乳歯列のときからの働きなどから考えてもその働きはとてつもなく大きい。この小臼歯を4本抜歯することによって、顎関節症の予備軍を全てにつくったことになる。アメリカの矯正において、顎関節症の起こった事例は4本抜歯をした矯正に限局されていることでも明らかである。上顎と下顎とは関節部分でつながっていて、そこを支点として開閉運動を行っている。咬み締めたとき、ストッパーの役目をするのが臼歯である。関節から一番離れた第1小臼歯がストッパーの役目をするわけである。全てはそこから始まっているといってよい。それを抜歯すると、前歯のかぶさりは深くなる。それは第2小臼歯の位置にストッパーが移るからである。これによって、前歯部の唇は強く接触するようになる。また、鼻から口唇の部分もゆるくなり、垂れ下がってくる。顎関節に負担がかかるだけでなく、顔全体に若さが無くなり、老人化した顔になる。明るさとはつらつさがなくなる。これは明らかに小臼歯を4本抜歯したからであり、咬み合わせを良くすることの兼ね合いなどもあり、医療訴訟につながっていった。アメリカにおける小臼歯4本抜歯による医療訴訟は歯科医側、矯正医側の負け裁判となった。ご存知の通り、アメリカの医療訴訟における賠償金は半端な額ではない。何億円という金額になるから、とても割に合うものではない。日本もその方向に向いている。2億円、3億円という判決が出ている中で何十人も訴えを起こされたら、それで終わりになる。アメリカで現実に起こっていることに無関心でいることはとても恐ろしいことである。抜歯を4本もすることはない。きれいな歯ならびにする方法はいくらでもある。4本抜歯をすることはすぐに止めるべきである。

ここに注意しておきたい。(DBAより)