歯槽骨の構造(DBA「間違いだらけの床矯正」より)
歯槽骨の構造:歯と歯槽骨は一体のものである。したがって、歯は歯槽の中に植わっているし、抜歯したときに見えるのは歯槽突起である。歯の大きさと歯槽突起は一致しているわけだから、大きな歯には大きな歯槽突起を必要とし、小さな歯には小さな歯槽突起でよい。小臼歯と大臼歯とを比較すれば大臼歯の方が大きいのは当たり前のことである。したがって、この写真で分かるとおり、歯槽突起の大きさと配列はこのようなことだ。歯体移動によって、第一大臼歯を近心にもってくることは難しい。第一大臼歯を第二大臼歯のところに持ってくることも難しい。これは第三大臼歯の萠出があるときは不可能だし、埋伏していても難しい。したがって、第一小臼歯なども自分で抜歯することができない矯正担当医は外注に出すのである。こういう矯正担当医が智歯の抜歯ばどできるはずがない。抜歯が出来ない者が、抜歯をすると診断するということも医学的な診断から言うとおかしなことだ。ともかく、歯槽骨の構造から考えてみれば分かるとおり、歯体移動は不可能に近いことになる。歯槽骨は皮質骨と海綿骨からできている。皮質骨は固定源に使うというほど硬く、変化しないのである。したがって、床矯正でいくら横に拡げようとしても、皮質骨までは拡げることができない。そこで生じることは皮質骨の縁を支点とした傾斜である。こうなると咬合は完全に壊れてしまっているのである。
(DBA「間違いだらけの床矯正」より)
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