新潟県長岡市の田宮病院で、妻が入院翌日に死亡したのは、病院側が意識障害などを引き起こす恐れのある薬を処方したことなどが原因だとして、見附市の自営業の男性(51)が9月25日、田宮病院の医師と看護師、社会福祉士、医療事業者らに対する業務上過失致死容疑の告訴状を、長岡署に提出した。長岡署は受理する方針。
告訴状などによると、2023年10月、呼吸の苦しさを訴え入院した妻=当時(36)=に対し、病院は過去に身体硬直などを引き起こした抗精神病薬を再び処方した。翌日、妻は意識障害や発汗などの症状が出て、その後に亡くなった。危険があることは十分に予測できたとし、症状が出た後も、医師や看護師らは放置して適切な措置を行わなかったとしている。
男性は「病院側から一切説明がない。同じような被害が起きないうちに公にしたいと思い、刑事告訴した」と話した。
田宮病院は取材に対し「捜査を受けているため、一切お答えできない」とした。