「トランプ大統領 超感動演説集」 西森マリー翻訳・解説 2025/4/25/ | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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「トランプ大統領 超感動演説集」 西森マリー翻訳・解説 2025/4/25/


電子版入手できたので、「チラ見せ」します・・・

是非購入してじっくりご堪能下さい

・・・そして、トランプの比類なき人気の秘密を感じ取ってください・・・

 

(⇑思わず加工してしまいました、お許しを!)

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・つづく・・・・

おまけです・・・

『参考資料:

〔新版〕

「ディープ・ステイトの真実」

日本人が絶対知らない!アメリカ“闇の支配層”

The Truth of Deep State   西森マリー

Marie Nishimori

The Truth of the Deep State

 

特別対談

西森マリー×副島隆彦

日本人が知らない!2020年アメリカ大統領選とディープ・ステイトの真実

 

本対談は、2020年6月3日(日本時間)午前7時に、スカイプを使って行われた(編集部)

 

◆ジャーナリストも知らない「ディープ・ステイト」の実態

S 最初に私が言うべきは、西森さんが今回お書きになった『ディープ・ステイトの真実』は、たいへん素晴らしい本です。私はここに書かれていることに何の異論もない。それどころか大賛成です。

第産生というのは、大きな枠組みで、私と同じ立場でお書きになっている。私の立場や思想や生き方とほとんど同じです。

ただし、これは日本国内においては極めて少数の人間たちです。このことを分かってください。

N アメリカでもそうですよ。アメリカでも気づいていない人の方が圧倒的に多くて、いまでも「ロシア疑惑」をそのまま信じている人が国民の半分以上です。

S そうでしょう。私とあなたは同じ思想的立場に立っている。かつ、これは闘いなんですよ。私たちは知識人で、言論人、表現者ですから。文字、言論で戦うしかない。私たちは無力なんですよ。

N そうなんです。

S とくに日本においては、力にならない。勢力にならない。

N 私は、副島先生が、2016年11月8日(日本時間9日)のトランプ大統領選勝利を予言した一冊(『トランプ大統領とアメリカの真実』日本文芸社、2016年6月30日刊)を最近読んで、私の本(『ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?』星海社新書、2017年2月刊)とほぼ同じことを、日本にいながら、選挙の半年も前まら断言していたことに驚愕しています。また、先生が私と同じリバータリアンであること。ランド・ポール、ロン・ポール親子とトレイ・ガウディが好きであること、を知って、私と同じだ!と、喜んでおります。

S 私は、今回の西森さんのディープ・ステイト(裏に隠れている政府)論で、あなたが書いたことは95パーセント理解できる。ただ、こういう日本人は日本にいません。私しかいません、本当に。哀れで悲しいこの国の現実だけど。NHKの解説委員とか、ヨーロッパやアメリカに10年以上、新聞記者で、あるいは時事通信や共同通信から派遣されて赴任していた連中でも理解できていない。

N その原因のひとつは、彼らはロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンにしかいないからです。副島先生が日本にいらがら、選挙の半年も前から、トランプが当選することを分かっていらした。本当に驚異的なことです。

私は今テキサス州に住んでいるので、周りが全員トランプのファンです。そして、私はオクラホマ州にもよく行くので、アメリカの「レッド・ステイツ」(=共和党の強い非都会型の農業地帯の州)の人たちのことがよく分かるんです。だけど日本の、いや、日本だけでなく、アメリカでもジャーナリストというのは西海岸と東海岸とシカゴぐらいにしかいないから、レッド・ステイツのことをまったく分かっていない。ジャーナリストが分かっていないということの原因の一つはそこにあると思います。

S 私は、これまでの30年間で200冊の本を書いてきました。ずっと同じことを言ってきました。私の本を少しでも読んでいただければわかる。私は5年ぐらい前からあなたと同じ主張の本を書いてきました。今回、西森さんは「ディープ・ステイト」という言葉を中心に持ってきました。私にとって一番大事な言葉は、「“drain the swamp”です。この言葉を日本人は理解できない。普通のインテリでも、新聞記者でも学者でも。スワンプという言葉は「穢い沼地」で、この沼地をインリゲイション(灌漑)しなければいけない。湿地帯から汚れた水と、その底を這い回っているヒルとかヘビとかイモリとか、穢い生き物を、水を抜いて干乾しにしろ、ドレインしろ、と。この意味を分かる日本人の知識人はいません。「ドレイン・ザ・スワンプ!」、あのワルのヒラリーたちを干乾しにしろ、と。この野郎たちがアメリカのデモクラシーを壊して盗んでいる人たちなのだ、と。

私はそういう闘いの本をずっと書いてきました。だから、日本の現状はいやというほど分かっています。

この国は、1億2000万人もいるけれど、意識的、計画的に内側に閉じ込められている国。敗戦後75年。敗戦後はフランクリン・ルーズベルトのニューディーラーという政策によってです。ルーズベルトたちはポーズとしては民衆の味方でリベラル派でした。素晴らしい憲法を日本国に上から与えた。この素晴らしい憲法のおかげで、私は何を書いても捕まりません。言論の自由、freedom of expressionあるいはfree speechが認められているから。これはアメリカでできた思想で、やっぱり偉大です。私はそれに守られている。私には、その恩義がニューディーラーたちにあります。このニューディーラーたちも、その後コミュニスト(共産主義者)と同格扱いされて、朝鮮戦争(1950年6月)からヒドい目に遭っていきました。そういうアメリカの歴史も私は知っています。

大きな枠組みで私は世界基準の人間です。威張り腐るわけではないけれど、日本においては私は極めて稀有な人間です。政治思想の大きな枠組みと、30年前に分かった人間だからです。「グローバリズム」(地球支配主義)や「グローバリスト」(地球支配主義者)という言葉を、私は30年前から使っています。人類の長い歴史の勉強もしましたし、アメリカン・デモクラシーがどのように作られてきたかも分かりました。

N 先生の本を読むと、いったいどこから情報を得ているのか。あまり情報を得ているという感じがしないんですね。閃きと勘だけで事情が見えている感じがするんですけど。

S 政治知識人(ポリティカル・インテレクチュアルズ)というのは、そういうものなんです。どこの国にも、私みたいな人間が必ず出現するんです。世界を獲得するんです。世界の枠組みが全部分かる。日本にもそういう人間が出てくるんです。そして人々に大きな真実を伝える。中国もそうだけど。一番優れた人間というのが、必ず生まれます。それはね、大きな全体の枠組みが分かってしまう人間たちなんです。

N 私は先生が暗殺されるんじゃないかと心配しています。

S 私にそう言う人たちが日本にもいます。ただ、この国は私程度の人間では暗殺されません。なぜか私は分かっています。土人の国だからです。彼ら悪人たちは私を理解できないからです。このバカ野郎が何か言っているけれど理解できない。それでは殺す理由にならない。彼らには私を理解するだけの知能と知識がない。この国は知識人がいない国です。自分は知識人だと思い込んでいるバカが山ほどいるだけで。

あまりにも言語の壁が大きすぎた。日本人は英語があまりにもできなかった。これが簡単な真実。それはアメリカ人が計画して英語を日本人に勉強させなかったからだ。ウソのめちゃくちゃな英語教育をやった。NHKの英会話番組の講師をしていた西森さんは、そのことをよく分かっているはずだ。嘘八百、とんでもない英語教師たちが、とんでもない英語教育をやり続けた。まったくできない。ただ、生来英語感覚に優れ、音を聞き取れる一部の日本人が外国に出て行って、あなたと同じようなバイリンガルからポリグロットに近い人たちが確かにいる。でもその人たちは枠の外にはじかれた。日本の中に入れてもらえない。はっきり言いますが、あなただって、除外されたのだと思う。

N そうですね。

S 除外されて、日本人なんだけど日本人ではない。そして、あなた自身はコズモポリタンになってしまったと思います。私はそうはいかない。日本土人の中に、土人の一人として、土人の中の一番頭のいい人間として死ぬまで生きていく。殺されてもいいんだ、という覚悟で生きていく。男だから、ということもある。私自身が政治活動をやらないから殺されないんです。実際に、私が中国の国家安全部、あるいはロシアのFSB(ロシア連邦保安庁。KGBの後継)の連中と付き合ったら、殺されますよ。あるいは、私がドイツに行って、たとえばドイツのネオナチであるAfD(ドイツのための選択枝)の人たちをインタビューして回ったら危ないですよ。日本とドイツが再び本当に理解し合おうとして、私が動いたら、必ず殺されます。それはもう分かっているんです。

しかし、私は日本に立てこもって動かないで、本だけを書き続けて、本当のことを全部書き続けてきた。これでいいんです。

西森さんは、アメリカでずっと暮らしてきたから分かると思うんですが、日本人は、アメリカの本当の歴史を誰も知らないんですよ。

N そうですね。

S ドイツが敗戦後、一番アメリカに痛めつけられたでしょうね。ヨーロッパ白人の優等民族で、英米と覇権(ヘジェモニー)を争って本気で激突して大敗しましたから。ドイツもアメリカに屈服して従属国になった。帝国の周辺の従属国というのはみんなそうです。ただ、このことを認めるか認めないかが問題です。世界中のポリティカル・サイエンティスト(政治学者)たちは、絶対認めない。彼らこそは、グローバリストだからですよ。人類お歴史(世界史の4000年間)が、すべて「帝国と属国の関係」だったと大きな真実を認めると、自分たちがただの御用学者、御用商人だということがバレてしまう。だからイヤなんですよ。

 

◆リバータリアンになる人は元極左の人が多い

S ただ、アメリカ国内にも左翼や知識人はいて、リバータリアンの知識人たちがいます。私はちょうど30年前にリバータリアンを知った人間なんです。ハンター・S・トンプソンという有名なアメリカ作家、ラジカル知識人のコロラド州の家に会いに行ったときに教えてもらった。日本人では私が初めてです。リバータリアンの知識人たちから、世界とはどういうふうにできているか少しずつ習ったんですよ。リバータリアンというのは泥臭い思想です。

N そうですね。

S アイン・ランド女史みたいな奇抜な思想家もいます。リバータリアンは、きれい事を言いません。リバータリアンはヘンな理想主義を言いません。18歳になってなんとか自力で生きれればそれでいいんだ、と。

N いま、そのリバータリアンを、ジョージ・ソロスとコーク兄弟が手をたずさえて、潰そうとしているんですよ。

S ええ、分かっていますよ。コーク4兄弟の父親のフレッドは、リバータリアン運動の始めからいる大金持ちで、カンザス州のウィチタを本拠にした大企業です。

ただね、リバータリアンの派閥はアメリカに20ぐらいある。コーク兄弟なんてのは、そのうちの一つに過ぎません。で、このコーク兄弟の派閥が共和党の下院議員の中で46人の勢力を持っています。彼らはトランプの言うことを聞きません。公然と逆らっている。コーク兄弟の会社は海外進出はしない。アメリカ国内だけで石油や天然ガスの掘削機とパイプラインを作っている。で、従業員を大事にして、従業員と一緒にご飯を食べるみたいな人たちです。リバータリアン運動の中ではちょっと特異で、彼らは主流派ではない。彼らのお父さんのフレッド・コークはアメリカの反共産主義運動の嚆矢となったジョン・バーチ・ソサイエンティ(協会)の中心メンバーだった。だから反共産主義者だったんです。だから、ジョージ・ソロスやスティーヴ・バノンたちといま付き合えるんです。反共産主義こそは自分たちの血に流れる、脳のてっぺんからの信念なんです。だから、反共産主義(アンティ・???)と言いさえすれば、自分たちに大きな正義がある、という人たちですね。こういうアメリカの現代政治思想の分類と絶妙な対立点を日本人は理解できない。私だけでしょうね(と豪語する)。

N あの人たちが牛耳っていますよね。

S 牛耳っているけれども、コーク兄弟はバカではないから、ソロスやバノンに騙されることはないですよ。あたながお書きなっているとおり、ディープ・ステイトと闘うアメリカ民衆がいますから。そんなに悲観ばかりしなくていい。トランプ派の軍人や警察署長たちがいます。トランプが暗殺されないのは、彼ら警察幹部や高級軍人たちがトランプを守っている。CIAやFBIの中にもトランプ派がいます。そういう激しいぶつかり合いをアメリカの政治はやっています。私はその闘いが分かるんです。私は日本の極左過激派運動(エクストリーミスト・レフト・ウィング・ムーヴメント)から出てきた人間ですから。

N 私もそうなんですよ。

S そうでしょう(笑)。この極左過激派運動は、もう50年前ですね。1970年前後に大学紛争とか、学生運動といいました。世界中で若者たちのベトナム反戦運動や「パリの5月革命」や中国の文化大革命(文革)という悲惨な闘争がありました。その煽りでした。みじめなみじめな闘いでした。たくさんの学生が日本でも死にました。バカな殺し合いをやって。私はあの時の少年兵ですから。

トロツカイト(トロツキスト)のセクトの流れがあって、反ソビエト、反帝国主義をスローガンにした。内部が10ぐらいに分かれていました。私は15歳から、この派閥分析、党派分析の専門家なんです。どこでどのように思想が分裂して派閥となって互いにぶつかり合って、わーわー怒鳴り合いのケンカになり分裂していくか。それの専門家なんです。

N すごく不思議だと思うんですけど、リバータリアンになる人というのは昔、極左だった人が多いですよね。私は学生運動じゃなくて、動物の権利運動をずっとやっていて、なぜテキサスに移動したかというと、テキサスにはトロフィー・ハンティングという、動物を閉じ込めておいて撃ち殺すという、娯楽のためのハンティングがあって、私はそれを潰すためにテキサスにやってきたんです。そういう場所が2000か所ぐらいあるんですよ。あと、毛皮反対の運動もずっとやっていた。こういう運動をしていると、必ずグループの中に一人、ヘンに過激な人が現れて、毛皮の店を焼き討ちにしようとか、トロフィー・ハンティングの場所に銃を持って行って、ハンティングする人たちを銃殺しようとか言う人が必ず一人いるんですよ。で、その当時は全然気づかなかったんですけど、今から思うと、それはFBIやCIAから送り込まれた人だったと思うんですよ。

S そうです。潜入(インフィルトレイト)してきたスパイですね。1960年の安保反対運動でも、70年安保の大学闘争も公安警察官がたくさん潜り込んできた。日本の赤軍派という一番過激な連中は、シリアのゴラン高原まで行って軍事教練させられて暴力事件を起こした人たちだ。ドイツ赤軍(バーダー・マインホーフ)も同じことをやった。内部に政治警察の潜入者(インフィルトレイターinfltrator)がいて煽動する。そしてわざと暴走させて、過激派をただの犯罪者集団に転落させてゆく。政治活動には、必ずこのバイ菌たちの危険が伴う。西森さんがこの本で書いている、まさしく「グラディオ作戦」に騙されてイタリアの銀行頭取を殺したり、元首相を殺した人たちも全部、仕組まれていた。

N そうですね。

S このことに気づいている人たちは、今の今でも、まだあまりいない。善意のリベラル派たちは考えが甘いんだ。私も30年かけてようやくたどり着いた。私はこのことで血を吐く思いで生きて来ました。

だからね、西森さん、公安警察がたくさん潜り込んできて日本の過激派もひどい目に遭った。内部抗争を起こされて、指導部を叩き殺されて、激しい憎しみ合いの坩堝に陥っていった。それを私は自分で目撃して生きてきた。

私は生き延びなければいけないと深く決意した。ヘンに歌劇な運動をしてはいけない。生き方としては穏やかな人間でなければいけない。人生は我慢に我慢だと思って努力してきた。とにかくこれらのすべてを書いて本にして遺せればいいと思っています。

N 副島先生、また別の質問があるんですけど、アメリカでPC(ポリティカル・コレクトネス)で、ニューヨークでは「不法移民」という言葉を使うと逮捕されてしまうようなところまで行っています。それは結局、言葉を矯正することによって、不法移民という言葉を無くせば、不法移民という概念もなくなる、ということをやってるんですね。怖いことだと思います。

S そうですね。不法移民(illegal arrivalsイリーガル・アライヴァルズ)というコトバを、それ自体が差別だ、とする。ビジターとかゲストでも言うんでしょう。その前に、西森さん、それは「不法」ではなく「違法」と言わなければいけないんです。違法移民です。「不法」と「違法」の違いが分かる日本人は法学部を出た人間だけで、わざと言葉を微妙に違えるんです。遺言状と普通、日本人は言いますが、法学部を出た人たちは「いごんじょう」と言います。そういうわずかな言葉の使い方のずれをわざとやって、専門家たちが威張るんです。どこの国でもそうですね。専門家というのは、人騙しです。

アメリカの人権(人種)平等主義者たちがウルトラ過激派して、すべての人間は善人だから、いま牢屋にいる人までみんな外に出しなさい、と主張する。中南米諸国からの難民も全部入国させなさい、と。そしたら、普通の温和なアメリカ白人たちがイヤがりますよ。俺たちももう十分貧乏だ。もうこれ以上入って来ないでくれ、と。しかし、これを公然と言うと、自分がアメリカ憲法違反になるんですね。自分が差別主義者になってしまう。自分が人種差別を認めるレイシストになってしまう。お前は犯罪者だと言われてしまう。

それに対して、トランプ派の人々は、真っ向から「それは違う」と言う。人間はできることとできないことがあるんだ、できないことに対してまできれい事を言うのを俺たちはやめたんだ。これがリバータリアンであり、トランプ派です。

 

◆恐ろしいジョージ・ソロスの「アンティファ」運動

N 日本で報道されているかどうかよく知りませんが、今、アメリカ中で暴動が起こっていて、昨日(6月1日)なんかはニューヨークのソーホー地区で、シャネルやグッチの店舗が襲撃されて略奪されました。警官はただ見ているんです。黒人が略奪しているのを捕まえると、さらに警官による黒人差別というイメージが高まる。だから警官は何もできないでいるという状態。これがもっと続くと、これまで浮動票だった白人の女性が、法と秩序(law and order)を求めてトランプ寄りになってしまう。だから、黒人たちにとってはかえって不利な状況になると思うんですけどね。どうしてそのことが分からないんだろうと、私は不思議でしょうがない。

S あなたはずば抜けて頭がいい人だから最先端のテーマに、ジャーナリストのセンスでサッと飛びついて真実を理解して、すぐに優れた判断を下す能力がある。それでいいのです。本当は、あの黒人暴動のフリをさせた商店略奪、破壊活動は「アンティファANTIFA」というアンティファシスト運動です。トランプ7・ツイッターの中にも出てきた(5月27日)言葉だ。背後にジョージ・ソロスがいる。全米で5000人ぐらいの白人の部隊を持っていて、こいつらが計画的に犯罪集団として襲いかかっている。もうここまでバレている。もっともっと真実をバラさなければいけない。

今回、西森さんは『ディープ・ステイトの真実』をお書きになったから、その次の本は、『アンティファANTIFAの真実――ジョージ・ソロスたちの大犯罪』ですね。

N 金の流れを追え、ということですね。

S その通りです。“Follow the money.”です。ソロスは本当に悪いやつで、ソロスこそはヒラリーの応援団長で、代表ですからね。恐ろしい男です。オキュパイ・ウォールストリート運動、「ウォールストリートを占拠せよ」もこのアンティフィアが仕掛けたものです。あれはソロスN長男坊のロバートが組織している。「1%対99%」1%のお金持ちだけに対し99%の民衆は可哀想だ、とか、わざとやるんですよ。ああいう人騙しを。このことを分かっているのは日本人は私だけでしょう、残念ながら。

N あともう一つ、国連はいいものではない。

S ザ・ユナイテッド・ネイションズは、「連合諸国」と訳すのが正しい。それを「国際連合」だなんて、どこにも「国際」なんて書いてない。中国では正しく「聯合諸国」と訳している。日本とドイツとイタリアを両側から挟み撃ちにして攻め殺したときにできた国家連合ですからね。ロシア(ソビエト)を英米が自分の側に取り込んだときに勝負があった。今は「5大国」(ファイヴ・パーマネント・メンバーズ。安保理常任理事国)という5人のお役人様がいて、ここだけが刀(核兵器)を持てる。だから、今でもユナイテッド・ネイションズ(UN)としてはインドとパキスタンの核兵器を認めません。いつでも取り上げるための駆逐艦がインド洋にいます。だけど、イスラエルが400発の核兵器を持っている。これは内緒にして言わないようにしよう、ということになっています。5大国とは、米、ロ、中国、英、仏です。

N UN(ユナイテッド・ネイションズ)は完全にビルダーバーグの手先ですね。私は先生と違って、先見の明がないので、単にニューズを読んでいるだけなんですが、2001年だったか、「リプレイスメント・マイグレイション」というUNの決定が出て、ヨーロッパが老人化しているので、海外からたくさん若い人たちを移住者として呼ぶ、というUN

の決定だったんですね。「移民」という言葉もやめて、単に「移住者」をリプレイスメントして入れようという決定でした。その何年かあとに、「難民」という言葉も禁じるという国連の決定があって、そのあと、アメリカでは「不法移民」という言葉もやめるようになった。それで子供向けのビデオゲームを国連が作った。たとえば、難民の子どもがパンをもらうためにどれだけ苦労するかということが、そのビデオゲームで体験できるというものなんです。そのビデオゲームをヨーロッパの子どもたちに配っていたんです。そのときからすでに、難民は可哀そうだと洗脳していたんですね。それから5、6年して、シリアの難民たちがたくさんヨーロッパに入ってきた。15歳ぐらいのときにそのビデオを見た人たちが、20歳ぐらいになったときに、シリアの難民がたくさん入ってきた。この流れを見ていると、国連はすでにシリアの混乱を予測していた、というか、ブレジンスキーの企画書と同じというか、その通りに進んでいるだと私は思いました。

S そういうことですね。

N 単なる予測ではなくて、予め企画があって。難民が襲ってくるということを分かっていた。5年前からそういうことをやっていたんだと思ったんです。あれもすべて「グラディオ」だったんですね。

S そうですね。それで、西森さん、貴女はテキサスにいるから分かると思うんだけど、テキサスで一番嫌われている政治家はリンカーンですよ。リンカーンナイトLincolniteという言葉がある。リンカーン主義者と聞くとテキサス人(Texan テクサン)は、激しく怒ります。この野郎のおかげで、テキサスは南北戦争のあとひどいことになったんだ、と今も思っている。私はテキサス人(3000万人)の気持ちがよく分かる。テキサス人たちの怒りがあって、自分たちは大きく騙されたんだ、と今は気づいている。アメリカは国家分裂する、という本を私は昨年書いた(『国家分裂するアメリカ政治七顚八倒』秀和システム、2019年刊)。カリフォルニア州(4000万人)を中心にして西海岸は、アジア人と混ざって生きてゆく。真ん中の尿行地帯はテキサス州を中心にまとまる。東海岸はヨーロッパ白人たちとくっついて分裂する。ジョージ・オーウェルが描いた3つの世界になるわけですね。

ただし、私は、政治変動はなるべき穏やかであることが一番いい。UNをいま解体せよとか、そういうことを言わないほうがいい。中国とロシアが、今どうしているかと言うと、極力アメリカを戦わない、争わないという態度を取っています。とにかく自由貿易(国際経済)をやらなければいけない。自由貿易ができなくなることが一番世界にとってよくないことだ。中国がここまで急激に豊かになったのは、自由貿易体制のWTO(世界貿易機関)に2000年に入れたからだ。このことは本当に大事なことです。

中国人は、みんなアメリカが新型コロナウイルス(COVID・19)を、武漢で捲いたって分かっているのです。でもこのことは言っちゃいけないことになっている。攻撃をかけてきたのはアメリカのほうだ。そして、それを中国は立派に防御(迎撃)しきった。だから中国の勝ちだ。私は平気で本に書きました(『もうすぐ世界恐慌』徳間書店、2020年5月1日刊)。アメリカのヒラリー派の狂気の軍人どもが捲いたんだ、と。特殊部隊(スペシャル・フォーシズ)が捲いたんだ。昨年の10月18日に武漢で世界軍人運動会というのがあって、そこに300人の米兵が来ていた。アメリカ軍楽隊も100人いた。その機材の中に入れていた。武漢で作られたものを改良したものが。遺伝子操作で突然変異を起こしたウイルスを持ち込んで捲いた。中国人はみんな知っています。今の中国は頭がいい。しかし、このことは指導部から一般国民(人民大衆)まで一言も言ってはいけないことになっています。戦争になるから。アメリカが仕掛けたことははっきり言うと。分かっているんです。今の中国のインテレクチュアルズはものすごく頭がいい。

N そうなんですか!!

S そう。だから、穏やかであることが一番大事なんです。このあとも、着々とUNを含め国際機関を、中国は順番に取っていきます。

N WHOは完全に中国支持になっちゃいましたからね。

S そうです。アフリカ諸国や南米諸国を中国は取っていますからね。私の日本国内の言論は、中国戦略に加担しているもののように見られています。私は中国の手先のように反共右翼だから言われる。だけど、私は中国人の友達さえ一人もいません。中国語も分かりません。それでも、次の世界覇権国は中国が握るんだ。私は2007年からこのことが分かった。

2007年に『中国赤い資本主義は平和な帝国を目指す』(ビジネス社)を書いて、このあとほぼ毎年、中国の現地調査に行き、14冊の自分の中国研究本を出版しています。私はアメリカ研究だけやっているのではありません。

反共右翼たちから中国の手先と言われて嫌われても何ともない。私は冷酷に人類の歴史の近未来を予測(予言)しているだけだ。穏やかにアメリカを衰退させなければいけない。第3次世界大戦(WWⅢ)を起こさせてはいけない。これを言うと貴女が暮らしているテキサスの人たちもいやだろうけど。日本はアメリカの属国であることから、少しずつ少しずつ独立してゆけばいい。古代ローマ帝国の軍隊が、ロンディニウム(今のロンドン)とか、ウィンドボナ(現在のウィーン)とか、ルテティア(今のパリ)とか、ケルンとかから撤退していったとき(5世紀、西暦400年代)から、ゲルマン系の諸族が国家を作っていったんです。帝国は必ず軍隊を引き揚げていかなければいけないんです。それが帝国の運命だ。大きなところで私の判断はそういうことです。感情的にならないで、穏やかに、静かにじっと世界の変化を見ています。

私は、中国と戦争を絶対にしなければいけない、という気色の悪い連中(世界中にいる。日本にもいる)の気持ちも分かる。ここまで言わなければいけない。なんでヒラリー派(ムーニーMoonie)がこんなに戦争したがるかというと、このままでは自分たちの世界支配が終わるからです。彼らがディープ・ステイトそのものだ。自分たちの世界支配権が奪われたらたまらない。スティーヴ・バノンがそのようにはっきりと書いている。その前に、今の白人文明を守るために、中国を叩き潰せ、いまのうちに、と。それで戦争を仕掛けているわけで。そのことをロシアのプーティンもよく知っている。

 

◆キッシンジャーが「いい人」になってしまった話

S だからですね、西森さん。世界戦略家(ワールド・ストラテジスト)のヘンリー・キッシンジャーと、キッシンジャーの親分だった“世界の皇帝”のデイヴィッド・ロックフェラー(3年前、2017年に101歳で死にました)。この2人が実行した本当の大きな真実を貴女にはっきりお教えします。

2014年1月15日、おなたがこの本の第24章で詳しくお書きのヴィクトリア・ヌーランド(ニューランド)米国務次官補が、モスクワに勝手に秘密裡に飛んだ。13桁の番号を伝えると降りることができる。プーティンとか最高権力者しか降りられない秘密空軍基地がモスクワの郊外にあります。そこにヌーランドが無理やり降りた。「私をファッキング・プーティンに会わせろ。私たちがウクライナでやっていることを邪魔するな」と喚きながら。もう発狂していますからね。彼女は現職の世界ムーニー(統一教会組織)の最高幹部の一人ですから。だが、プーティンは会わなかった。セルゲイ・リャブコフという外務次官に会わさせました。で、追い返した。その時の彼女らの写真が残っています。

2週間後の2月3日にキッシンジャーがモスクワに飛んだ。キッシンジャーが、プーティンに世界が戦争状態に突入しないように静かにプーティンを収めさせた。このように、私の頭の中でキッシンジャーがものすごくいい人になってしまったんですよ。分かりますか?この現実政治の恐ろしさが。これが最先端の世界で一番大きな真実なんです。このことをあなたが分からないといけない。ヘンリー・キッシンジャーぐらい悪い男はいなかった。彼が戦後世界を全部デザインしてやってきた。南米のチリのアジェンデ政権を叩き潰したのはキッシンジャーですからね。キッシンジャーとAT&T(アメリカ電信電話会社)です。CIAの部隊が入って。1973年でした。

ベトナム戦争でもなんてもキッシンジャーが処理した。

日本の愛国者、優れた民族指導者の田中角栄を、指令を出して、1975年に失脚させたのもキッシンジャーですからね。他の日本の首相たちなんて、全部アメリカの子分でしかなK。逆らったら殺されるだけですから。

キッシンジャーの親分、“ダビデ大王”デイヴィッド・ロックフェラーは、ロックフェラー家の3代目の五男坊です。このデイヴィッドが戦後は、世界権力を握った。この60年間、ロックフェラーが世界皇帝だったんです。それの直臣、直接の家来が2人いて、金融経済を担当したポール・ボルカーと、世界政治を担当したヘンリー・キッシンジャーです。この2人にダビデ大王が命令して、あれをやれ、それでいいとやってきた。中国に行くときも、「おい、ヘンリー、行くぞ」という感じです。

これをコンスピラシー・セオリー(×陰謀論。正しくは権力者共同謀議は有る論)だと言われようが、私はもう30年、ずっと書き続けています。

この“ダビデ大王”デイヴィッド・ロックフェラーが2014年に、ハッと気づいた。「ヘンリー、どうも私は騙されていたようだ。ビルとヒラリー・クリントンは私が死ぬのを待っている。あの2人は恐ろしい悪魔教の宗教の人間たちだ。私が死んだら、あいつらが権力を握る。そして世界中を戦争状態に巻き込もうとしている。ヘンリー、私はもう長くない。お前が何とか食い止めろ」と言った。だからこの後、キッシンジャーのNYのアッパーイーストの古いレジデンス(住居)に、2016年5月18日、トランプが電撃的に訪問した。キッシンジャーからトランプに「ドナルド、家に来てくれ。話がある」と電話があってね。娘婿のジャレッド・クシュナーが同行した。「古代バビロニアの悪霊が甦った」と、キッシンジャーが言った。私はこの、世界最高判断を察知した。だからすぐさまダビデ大王とキッシンジャーが決めたからトランプが当選すると、2016年6月に本にして出しました。それが、トランプ当選を予言して当てた『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)です。貴女にも読んでもらった。この本の冒頭からガンガン、この事実を書いた。写真付きで。以来、日本のメディアも知識人たちも、一切私には絶対に近寄って来ません。彼らの頭(思考力9では、とても付いて来れない。日本は低能が揃っていますから。

N キッシンジャーはなんでロシア疑惑やウクライナ疑惑に続くトランプ弾刻まで許しちゃったんですか。キッシンジャーが一言いえば止められたんじゃないんですか。

S いや、彼でも止められません。止められないぐらいディープ・ステイトの勢力は強いんです。キッシンジャーでも簡単に止められないぐらいに、この闘いはガップリ四つです。

この闘いをキッシンジャーが止められない。世界反共勢力は、というか、ディープ・ステイトの勢力は弱くないです。キッシンジャー(今、97歳)でもまだ必死で動いていますが止められない。それぐらい世界反共同盟=ムーニー=ディープステイトは今も強い。なぜなら、キッシンジャーもこの70年、ずっーと悪いことをやってきたから。自分の子分たち、自分が育てた国務の高官たちにも裏切られていた。本人もびっくりしている。だから、キッシンジャーの今の忠実な弟子は3人だ。プーティンと習近平とトランプの3人です。だから、この3つの帝国の皇帝たちに、キッシンジャーがまだ生きているうちに、さっさと「三帝会談」を開かされろ、と私は言っているんです。もう来年あたりキッシンジャーも死ぬと思う。ヒラリーたちはキッシンジャーが死ぬのを待っている。絶対に第3次世界大戦に叩き込んでやると。

だからトランプ弾刻なんてくだらない策動だった。弾刻派が敗れた、その瞬間(10月18日)にコロナウイルスを武漢で撒いたでしょ。

N ああ、そうですね。

あとひとつ質問があるんですが、ウォーターゲイト事件も、CIAや父ブッシュの「グラディオ作戦」だと思うんですけど。なぜそれもキッシンジャーは止められなかったんでしょうか。

S あの時代は、ブッシュ親子だって、ディヴィッド・ロックフェラーの子分ですし、キッシンジャーの世界管理戦略で動いていた。2001年の「9・11」からネオコン(ここにムーニーがたくさん潜入した)が動きだして、キッシンジャーの管理下からハズれ始めた、と私は見ています。ニクソン(1913年)という男は、カリフォルニア州の田舎大学出の最低レベルの弁護士だった。反共産主義運動(マッカーシズム)の旗振り人として1950年代に頭角を現した。ニクソンは、1952年にアイゼンハウアーの副大統領になった。でも、1969年からの大統領のニクソンはもう要らないとなった。ニクソンとしてはベトナム戦争を止めるために頑張った。横にいた国務長官のキッシンジャーのほうが、本当は格が上ですからね。キッシンジャーが北ベトナムと交渉した。ニクソンは逆らうようになったんです。

反共運動で、「ハリウッド・テン」たち左翼を議会で虐しめた一人がニクソンです。私はダルトン・トランボという男が大好きで、「ローマの休日」とかのシナリオはみんなダルトン・トランボですから。ハリウッドのマッカーシズムの嵐の中でものすごく苦労した人です。私は左翼知識人ですから、一番潔く闘ったトランボの気持ちがよく分かる。その頃はニクソンは本当に悪人で、映画の中に出てきます。ニクソンはクェーカー教徒ですから嘘をつかない。「おい、ヘンリー、お前が悪人だということを私は知っている。私を騙して失脚させようとしていることも知っている。でも、もういい。ここで私と二人で神に祈れ」と かせた。本当の親分はデイヴィッド・ロックフェラーですからね。ニクソンだって、ケネディが暗殺されたとき(1963年11月22日)にダラスに呼ばれていて、「おい、次の    だぞ」と言われたんです。

N そうですね、ペプシコーラの秘密の取締役会でダラスにいたんですよね。

S そうです。いたんです。

だからね、ニクソンなんか小物だから。極悪人だったダビデ大王とキッシンジャーが、私の味方になってしまった。これがなぜなのか私にもよく分からんと、自分の本に書いたんですよ。この歴史の謎は私自身にも解けない。とにかくヒラリー派、ジョージ・ソロス、アンティファ、今は世界反共同盟は「ネメシス」(復讐の女神」という言葉い変わりました。この間までWACL「ワルク」World-Anti-Communist-Leagueだった、NATOの各国将軍たちだ。彼らは今すぐにでも、ポーランドやリトアニアやウクライナでロシア軍と戦争を始めていい、と決意している。燃えるような信念の反共主義者たちだ。日本の安倍晋三たちもそうです。このムーニーの計画を止めないと世界戦争になる。なんとしても止めないといけない。だから、今はキッシンジャーと三皇帝が私の味方なんですよ。

N びっくりしました。

S 西森さん、びっくりしたでしょ。この大きな見方ができる人が世界で超一流の知識人。あなたが付き合っている程度の人たちはまだ二流、三流。世界の最先端のすば抜けた頭脳の男たちはみんなこのことを知っています。ワシントンやニューヨークでも。テキサスでも。日本では私だけです。このためには、知識の抽象化と高度化が必要なんです。ここに行き着くには、それなりの人生の年輪と、苦労と、もって生まれた頭のよさが必要です。

人間は、最初からオペラ歌手、最初から運動選手、3歳、5歳のときからテニスプレーヤーやピアニストです。才能というのは差別的なものなんです。オペラ歌手とかは最初から歌手なんです。

N まったくその通りだと思います。努力でどうなるものでない。

S 努力はそのあとの話であって。能力がないのがいくら努力してもダメ。私はここは徹底的に差別主義者です。私なんか、5歳、7歳のときから政治知識人なんです。毛沢東と劉少奇の対立を知っていましたからね。中学のときから自分で勝手に活動家でしたから。世界がどのように分裂して争っているか、を知っていた。世界の枠組み、構造体が15歳で大きく見えていた。それでもいっぱいダマされて、ヒドい目に遭ったりした。20歳の大学時代からあとはゴハンを食べること、と生き延びることに必至で、すっかりバカになりました。それでも苦心して、日本というアジア土人の国で自力で大きな枠組みの知識を吸収していった。

だから、この本を読んでいて、強く思ったのですが、西森さん自身が疑問に思っている。その中心部分は、「急速リベラルだったはずの自分が、なぜトランプ支持の保守派(リバータリアン)になってしまったのか」の疑問を自分の脳に向かって、自分で解かなければいけない。分かりますか。左翼だったはずなのに、なんで自分は穏やかな保守派になってしまったんだろうか。私もまったく同じなんです。この問題こそは西森さんと私が自分で解かなければいけない最大の問題だ。それが時代の転換、変わり目なんですね。ここで質が大きく転換したんです。

 

◆コロナウイルスの大統領選への影響

N もう一つ質問があるんです。アメリカはコロナウイルスのせいで、日本でいうテレワークというのが一般化してしまって、シリコンバレーの人たちがみんな、シリコンバレーに住まずに、どこに住んでもいいからインターネットで仕事ができるようにしましょう、ということになってしまった。そうなると、前回の2016年11月の大統領選挙では、ヒラリーとトランプの得票差は300万票ぐらいだったんですが、その300万票っているのはすべてカリフォルニアの差なんですね、¥。カリフォルニアの人たちは、テキサスに来ないと思います。しかし、フロリダに10万人ぐらい移動すると。もうフロリダは完璧にレッド・ステイト(共和党の州)からブルーステイト(民主党の州)になるんですよ。アリゾナに民主党支持の反トランプ派が5万人ぐらい移住するだけで、アリゾナは完璧にブルーステイトに変わってしまう。コロナウイルスのせいでテレワークが一般化して、カリフォルニアの人たちがフロリダとかアリゾナとかユタとかに移住すると、ユタ、アリゾナ、フロリダは完璧にブルーステイトになって、もう二度と共和党が勝てない国になってしまうと思うんです。この意味でコロナウイルスの影響は非常に大きい。

S そうですか。そこまで細かく投票数が計算されているのですか。私には知りえない知識です。どうも有難う。あなたがこの本の「あとがき」に、トランプのおかげでディープ・ステイトの存在が明らかになってよかった、と書いていたとおり、あの4年前のトランプ大統領の誕生は、青天の霹靂で、我々人類に唯一許された果実だったんでしょうね。あり得ないことが起きた。アメリカン・デモグラシー(民衆政治)の真の強さが、突如、出現しました。本当に、人類のハピネスの最高の段階だった。それは私もよく分かる。

そして今年、2020年。トランプの再選を賭けた再びの大統領選です。西森さんのほうが私なんかよりもアメリカ政治の細かいところをよく分かっておられる。10万票単位まで票が読めるわけだから。ただね、私たちは希望を持っていなければいけない。

2016年の選挙のときは、突如、民衆の波、1000万票、ヒラリーに行くはずのが、1000万票、トランプに来ちゃったでしょ。津波のように波が上がって、トランプが勝ったでしょ。私は本当の本当の数字を計算したら、ヒラリー4000万票対寅プ7000万票で、トランプが圧倒的に勝っていたと計算しました。ヒラリー派はvote fraudの不正選挙、投票数の詐欺犯罪もやりました。このvote fraudをやっても、それでも非ラリーは負けた。それであいつらディープ・ステイトたちは真っ青になったんです。当日の選挙得票の報道で一番権威があるABCがNYのタイムズ・スクエアに張り出しを作ってね。そこにネオコンの最高幹部の男が座っていた。ウィリアム(“ビル”)クリストルという男です。あいつがフロリダとオハイオが陥落したとき、もじもじして、下に俯いて「僕はもうカナダに逃げようなか」とポツンと言いました。

N 今となっては、懐かしい一コマですよね。

S そう。自分たちは絶対に負けないと思っていたわけですね。インチキ選挙の仕掛けもしてあるから絶対に負けないと思っていた。フロリダとオハイオとマサチューセッツまで取られてしまって、ボロ負けに負けた。

アメリカン・デモグラシーを作っているアメリカ民衆への信頼がなければいけない。私にとって、最後の信頼はそれなんです。民衆、hoi polloi(ホイポロイ)は鈍重ですが、いざとなったら、最後の最後で立ち上がりますから。

N 私は、今回はどうも無理そうな気がしているんです。なぜかと言うと。アメリカは投票するために記録しなければいけないので、それが3か月前まではできるので、本当にカリフォルニアの人たちがフロリダとアリゾナとユタに移住してしまったら、もう絶対にトランプは勝てないと思うんです。そこで、私がすごく不思議に思うのは、そういう人たちというのは、みんなリベラルで、平等な世界を望んでいるわけなんです。ジョージ・ソロスが平等な世界を作ってくれるって、彼らは信じているんですね。でも、ソロスが言う平等というのは、中流の人たちを落として、みんなを貧乏にするというのがソロスの平等だと思うんです。でも、このことは普通の頭のある人だったら、分かると思うんですよ。だって、どんなにたくさん不法移民を入れて、安い賃金で働かせたら、みんなが不幸になるでしょ。どうしてそれが分からないのか、私はそれが不思議なんです。

S あなたのその語り方、しゃべり方の様子は、まさしくアメリカの政治活動家の人たちの信念の表明のしかたそのものですね。常に切迫している。毎日闘っているから。あなたの言うとおり、これからアメリカがたいへんなことになって、世界は動乱状況になるのでしょうね。絶望的状況になるかもしれない。トランプが再選されなかったら。

N 本当にそう思います。

S あなたはこの本で克明に、バイデンは悪人だ、オバマも悪人だとずっと書いている。この真実が、この本によって性格に暴かれて日本国民に伝えられることが、大変重要なことです。

でも、それでは私たちは絶望するしかないのか、といったときに、別の希望が生まれます。トランプ派だって簡単には負けませんよ。

N そうだといいですけど。

 

◆アメリカと中国の戦争を画策している連中を断固阻止する

N もうひとつ先生に質問があるんですけど。2010年に100年前の第1次大戦のアメリカ参戦の原因となったと言われるルシタニア号の沈没(1915年5月7日)に関して、イギリス政府が、あれは客船ではなくて、実際に軍需品を積んでいたということを正式に認めた。それなのに、このことをちゃんとアメリカのマスコミは伝えていない。それからユーゴスラヴィア内戦でジェノサイドの首謀者としての濡れ衣を着させられたミロシェヴィッチが、2016念に国際司法裁判所(ICJ)で完全に無罪宣言された。このこともマスコミは伝えない。私たちが何か言うと、それはコンスピラシー・セオリーだって言われる。でもコンスピラシー・セオリーと言われてきたものが事実だったと、どんどん分かってきているのに、どうして伝わらないんでしょうね。

S 分かっても分かっても圧し潰すんです。ディープ・ステイトの主要な一角は、メディア(テレビ・新聞)です。日本のメディアもその子分たちだ。真実を圧し潰すだけの力を持っている。体制、権力というのはいつもこうだった。でもね、西森さん、もう少し大きく、ゆったり考えて。どうせこいちら悪いことばかりしてきたんだと。大きいところで、分かっている人はほんのわずかだけれども、この真実追求の努力を続けるということでしかない。大きな真実が、いろいろ分かってきている。でも、私はそれを本に書いて残すということ以上のことはできない。私には何の力もない。ということを死ぬほどよくわかった上でコツコツとやってきました。

N 最後にどうしても聞きたいことがあるんです。コロナウイルスの影響で、今、ニューヨーク州のクオモ知事が、ブルームバーグと、グーグルのエリック・シュミットと結託して、キャッシュレス、カードレスの世界を作ろうとしているんですよ。電子コインみたいなもので、キャッシュもカードもなしで、銀行も何もなくなっちゃって、すべてがエレクトロニクスの中で金銭がやり取りされるという世界を作ろうとしている。そうなると、もし誰か気に入らないことを言ったら、電子的なオンラインの世界で、その人の口座をすべて凍結することもできちゃうでしょ。そうなると、ビルダーバーグが言っている「ワンワールド」が実現されることになると思うんです。そうなったときに、私たちはどうやって闘えばいいのかって思うんですよ。

S 私はテクノロジーの進歩に対してはあんまり逆らわないという人間です。逆らいようがない。あんまり知識もないし、電子マネーに対してもあんまり言いたくもないんだけど。ただし、本当に闘うんだったら、土地だけに唯一課税しろ、とアメリカで唱えたヘンリー・ジョージという男(ニューヨーク市長になりかけて負けた)と、ウィリアム・ジェニングス・ブライアンのところに戻って、貨幣は金貨、銀貨中心にする(バイメタリスト運動)。中央銀行を廃止せよ、というアメリカ民衆の闘いに戻るべきです。なぜなら、セントラル・バンク(今はFRB)を作ると、やがて、自分の子孫たちの代に、巨大な借金を背負わせて、あとの世代がお金の奴隷にされるからだ。そのときアメリカのデモクラシーは死ぬ、とよくよく分かっていました。アメリカ民衆が本気で闘ったのは1896年、1900年、あの時の大統領選挙なんですよ。この頃のウィリアム・ジェニングス・ブライアンやヘンリー・ジョージを押し立てて本気で闘った。バイメタリスト(金銀複本位制支持者)というのだが。高純度の金貨と銀貨を農民でも100%のものを作れるようにしろ、と唱えた。余計な中央銀行は作るな。自分たちのデモクラシーが壊されるんだ、と。この人たちの系譜がいまもアメリカにいますから。尋ねて見つけ出して聞いてください。ウイリアム・ジェニングス・ブライアンが、どれぐらいアメリカ民衆に愛されたか。彼がポピュリスト(民衆主義者)の筆頭です。自分の子分だったらウドロー・ウィルソンを大統領にした途端に、こいつが裏切ってNYの金融財界人たちの手先の本性を現した。

それに対して、リンカーンナイト(リンカーン主義者)こそは、アメリカ憲法がそのまま実現されるべきだと信じ込んでいる急速リベラル派のまま洗脳されている今の若者たちだ。金髪のねえちゃんたちみたいなのがいっぱいいるでしょ。南米人や黒人を抱きしめて本気で愛せるわけないのに。本当は差別主義者のくせに。まるで自分たちが理想主義の偉大なる人間であるかのようなふりをし続けている。極限にまで自分たちを持っていってバカなんですよ。頭の悪いリベラル派がそこに絡めとられてゆくのは仕方がないんだけど。やっぱり、今は異常事態で、集団発狂状態に入っている、人類が。新しい発狂状態に入っています。新しい大きな戦争をするための。

最後に。なんでヒラリーやソロスたちムーニー勢力=ディープ・ステイトがそんなに戦争をしたがるかと言うと、大戦争をして、いま77億人ぐらい人類がいるんだけど、これを半分ぐらいい減らして、焼け野原にしてもう一回全部キレイに作り直せばいいじゃないかと。これがね・・・・・・

N ニュー・ワールド・オーダーですね。

S そうそう。ロックフェラー1世石油財閥が1914年から世界を支配した(ヨーロッパはWWⅠで計画的に火の海になった)ときからNWO「新世界秩序」です。これなんですよ、今のビル・ゲイツたちも。

N ビル・ゲイツはまったくその通りだと思います。

S だから、燃やし尽くして、焼き尽くして、人類の未来都市をもう一回作ればいいじゃないかと。アフリカ人とか、黒人とか、あんな下等なのはいいんだと本音では思っている。だから、私は欧米白人という言葉を使う。もうすぐ欧米白人の文明が終わってゆくから、焦っているんですよ。中国がなんとかしますよ。いまの中国人は頭のいいのがいっぱい揃っているし、気合いが入っていますから。

西森さん、最後に簡単に真実を言います。この「ネメシス」やムーニーという反共精神に凝り固まった発狂集団を作ったのは、ローマン・カソリックです。ローマン・カソリックとCIAが作った。ローマ法王の中でも少しはまTもなローマ法王は、イエズス会を禁止しました。いまのローマ法王はイエズス会そのものです。反共精神丸出しの人たちです。

N イエズス会はもTもとひどいですよね。

S そうです。この500年間、ずっとヒドい。日本の織田信長を発明されたばかりの黒色火薬で本能寺で爆殺(1582念)したのもイエズス会のバテレンたちです。この本も私は書きました。(『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』PHP研究所、2015年)。現在起きている事態は、とにかく、アメリカは中国に戦争を仕掛けろ、です。すべてはこの動きの一環です。すでにアラブ世界は2014年6月に突如、シリアに出現したダーイッシュ(IS「イスラム国」)のおかげでめちゃくちゃにされました。ISを作ったのは西森さんもお書きになっているとおり、ヒラリーたちですからね。マケインとか、オバマ、バイデンも加わって。

同時に悪いのはローマン・カソリックと、それからイギリス国教会(アングリカン・チャーチ)ですね。最悪の連中です。彼らの裏側の本当の信仰は悪魔教です。悪魔を崇拝している人たちだ。元々この世界は悪なんだという思想から始めるみたいです。

N キリスト教自体が、悪魔の存在を信じるからこそイエスがいるという二極の考えから出来ていますよね。悪魔が存在しなかったら、それを罰するイエスの価値が生まれないということで。このキリスト教と悪魔という構図そのものが、NATO対ソ連(ロシア)という構図と同じですね。ソ連(ロシア)という悪がいなかったらNATOの意味がない。悪魔がいなかったらイエス・キリストの意味がない。悪魔の存在がないと成り立たない。

S そういうことです。ただね、私はムスリム(イスラム教)に対してもわりと厳しい見方をしていて、イスラム教内部にも恐ろしい集団がやっぱりいるんですよ。私は甘い目では見ていません。イスラムだから正しいなんて言いません。

N もちろん、私もそんなことは思っていません。むしろ、ムスリムにも悪い人たちがいるから彼らを「イスラム過激派」と言っていい、と私が言うと、ムスリムのことを何も知らないリベラルな人たちが、いきなり「それはムスリム差別だ」と、私に向かって言うことに、まったく信じられない思いがしているんです。

S あとは、あなたは相当に危機感を持っているけれども、人類が敗北してヒドいことになっていったらどうするんだと、悲愴な感じです。どうせ私はあと10年で死ぬから、もう諦めている。

N 私は長生きしそうなんですよ。おばあさんが105歳まで生きたので。だから、金貨を買っておきましょう(笑)。

S そう、金を買うのが一番正しい。おくらデジタル・マネーとかそんなことを言ったって、いざとなれば壊れますよ、そんなもの。食べ物と住むところと、着るものと、金貨さえあれば生きていけますよ。

N あと、銃を使えるようにしておかなければいけないと思っているところです。

S ああ。日本人は銃は無理だね。麻薬と銃と爆弾はばい菌を、日本政府は徹底的に禁圧しますからね。アメリカの南部リバータリアンが銃を携帯するのは、家の中にまで入って来るヘビや毒虫を撃ち殺す必要があるからだ。自衛のための武器です。

N 今回の暴動を見ていて、みんなほんとに銃で自分の店を守っている。これはもう私もライフルぐらい仕えるようにならなければいけないって本当に思っています。

S アメリカにいたら本当にそう思うでしょうね。

西森さんもたいへんでしょうけど、がんばって闘いぬいてください。私は私で日本で、日本土人言語でわーわー書き続けて、本当の真実を死ぬまで暴き立てて、みんなに知らせます。

N 今日は本当にありがとうござました。(終)

 

副島隆彦(そえじま・たかひこ)

評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。政治思想、法制度、金融・経済、社会時事、歴史、英語研究、映画評論の分野で画期的な業績を展開。「日本属国論」と米国政治研究を柱に、日本が採るべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動を続ける。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版属国・日本論』(PHP研究所)、近著に『裏切られたトランプ革命』(秀和システム)、『目の前に迫り来る大暴落』(徳間書店)他、著書多数。

 

著者プロフィール

西森マリー(にしもりまりー)

ジャーナリスト。エジプトのカイロ大学で比較心理学を専攻。イスラム教徒。1989年から1994年までNHK教育テレビ「英会話」講師、NHK海外向け英語放送のDJ、テレビ朝日系「CNNモーニング」のキャスターなどを歴任。1994年から4年間、ヨーロッパで動物権運動の取材。1998年、拠点をアメリカのテキサスに移し、ジャーナリストとして活躍している。著書に『世界人類の99.99%を支配するカバールの正体』(秀和システム)、『ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?』(星海社新書)、『ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する』『世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語』『聖書をわかれば英語はもっとわかる』(以上、講談社)、『レッド・ステイツの真実――アメリカの知られざる実像に迫る』『西森マリーのカード、英語で書きましょう!』(以上、研究社)、『英語で楽しく自己紹介!』(ジャパンタイムズ)他多数。

 

〔新版〕ディープ・ステイトの真実

日本人が絶対知らない!

アメリカ“闇の支配層”

発行日 2021年7月25日 第1版第1刷

2022年4月10日 第1版第2刷

著者 西森マリー