2025年10月11日
2025/10/11/日本国内「自民党の高市総裁、 首相に就任できない可能性も?」
「
自民党の高市総裁、
首相に就任できない可能性も
首相指名選挙の場合の数を考えてみると
野党が連帯すれば、政権を明け渡すかも
連帯しなければ、
高市総裁が首相になる可能性高い
10日、日本の与党自民党と公明党の連立が26年ぶりに幕を閉じたことで、自民党の高市早苗新総裁の首相就任にもある程度の困難が予想されることになった。場合によっては、国会の首相指名選挙で高市総裁が敗れ、首相の座に就けない可能性もあると日本のメディアは報じた。 議院内閣制の日本では、通常、政権与党の総裁が国会の首相指名選挙を経て首相になる。自民・公明連立政権が国会の過半数を確保していた過去には、首相指名選挙は形だけにすぎなかった。ところが、現在自民党は少数与党であるうえ、公明党が連立から離脱したことで、結果を断言することが難しくなった。 今月行われるとみられる国会の首相指名選挙は、衆参両院の本会議で総投票の過半数を獲得した議員が首相に選出される仕組みだ。この際、過半数の得票者がいなければ、1位と2位を対象に決選投票が行われ、より多く得票した人が首相になる。衆議院と参議院の結果が一致しなければ、衆議院の投票結果に従う。実際、石破茂首相も昨年11月、30年ぶりの決選投票を経て首相に就任することができた。 10日に連立離脱を宣言した公明党の斉藤鉄夫代表は「(政治)改革が実現不可能なら、とても首班指名で『高市早苗』と書くことはできない」とし、首相指名の際に公明党は高市総裁に投票しない意思を明確にした。 最終的なカギを握っている衆議院の議席数をみると、自民党は196議席で、過半数の233議席にはるかに及ばない。最大野党の立憲民主党が148議席、そして保守系の国民民主党が27議席、同じく保守系の日本維新の会が35議席、公明党は25議席だ。立憲民主党が国民民主党と日本維新の会と手を組んだ場合は、210議席で自民党の議席数を上回るため、数字の上では政権交代も可能だ。これに公明党まで加われば、野党だけで過半数になる。 政権交代を目指す立憲民主党の安住淳幹事長は先日、国会の首相指名選挙を念頭に置き「玉木雄一郎(国民民主党)代表で(首相候補が)まとまるなら、我々も有力候補だと思う」と述べた。国民民主党の代表を首相に推すこともあり得るという意味だ。 しかし、このような野党の連合で政権が変わる可能性はまだ高くはない。朝日新聞は、安住幹事長のこのような発言に対し、国民民主党は別の意図があるとみて、不快感を示していると報じた。また、立憲民主党はリベラル系の政党である一方、国民民主党は保守系の政党だ。日本維新の会は保守色がさらに強い。自民党の高市氏が総裁に当選した翌日の5日、連立与党のパートナーである公明党よりも先に国民民主党の玉木代表に極秘で会ったのもそのためだ。 結局、国会の首相指名選挙で野党が所属党の党首に投票した場合、196議席で第1党の自民党の高市総裁が首相になる可能性があり、現在はこの可能性が比較的高い。高市総裁がこのような経路で首相に就任すれば、保守系の野党と政策協力に乗り出すものとみられる。 ホン・ソクジェ特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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