中川昭一・元財務相の妻である郁子・元自民党代議士(時事通信フォト)
かつて日本の財務大臣が世界に醜態を晒した「酩酊会見」が、再び注目されている。2009年、ろれつが回らない状態で会見に臨んだ中川昭一・元財務相について、妻が〈今でも疑問に思います〉とSNS上で暴露し、大きな波紋を広げた後に投稿が削除された。一体、何があったのか。妻の肉声や当時の状況をよく知る人物の証言を頼りに真相を追った。【前後編の後編。前編から読む】
読売新聞が異例の“反論記事”を掲載した。
〈読売新聞グループ本社は30日、本紙の元経済部記者についてSNS上で流布・拡散されている情報が、国会答弁や記者会見の客観情報から、事実無根であることを確認した〉(3月31日付朝刊社会面)
そのSNSの情報とは、中川郁子・元自民党代議士が死別した夫・昭一氏の酩酊会見について綴ったフェイスブックへの投稿だ。現在は削除されているが、読売はその内容の一部をこう書いている。
〈問題の虚偽情報は、2009年2月、中川昭一元財務・金融相(故人)がローマで開かれた先進7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後、ろれつが回らない状態で記者会見し、その後辞任した問題を巡るもの。SNS上では、記者会見の直前、当時の財務省国際局長が中川氏をランチに誘い、そこに本紙記者らが同席。本紙記者から「記者会見がなくなったのなら、この薬を飲んで食事のあと、ゆっくり休んだら」と言われ、中川氏は渡された薬を飲みワインを一口飲んだ、とされている〉
そのうえで、中川氏自身の「風邪薬をふだんより多めに飲んだ」という国会答弁や当時の官房長官らの説明、朝日新聞や毎日新聞の報道内容まで列挙し、〈本社は、虚偽情報の拡散は放置できないため、目に余る投稿の削除を求める法的措置を検討する〉と紙面を使って警告したのだ。
果たしてあの酩酊会見の背景には何があったのか。

