かみあわせ研究所 きたざわ歯科
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「【衝撃】歯磨きが「脳」を守る?アルツハイマー病と歯周病の意外な関係|2026年1月25日の最新論文」・・・1カ月に1回程度の歯科医院での「専門的口腔ケア」を受ければ【鬼に金(おに に かなぼう)】さらに「効果」が強化される


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【衝撃】歯磨きが「脳」を守る?

アルツハイマー病と歯周病の意外な関係

|2026年1月25日の最新論文

「将来、認知症になりたくない」
そう思ったとき、あなたはまず何を始めますか?

脳トレや運動を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、最新の研究が示した予防法はもっと身近なものでした。

それは、「お口のケア」です。

今回は、2025年に発表された最新論文をもとに、口と脳の不思議なつながり「口腔-脳軸(Oral-Brain Axis)」について分かりやすく解説します。

口の中の細菌が、脳へ旅をする?

私たちの口の中には、700種類以上の細菌が住んでいます。

普段はおとなしい彼らですが、歯磨きをサボったりして「歯周病」になると、バランスが崩れて悪い菌(P.ジンジバリス菌など)が暴れ出します。

怖いのはここからです。

歯茎の炎症によって傷ついた血管から、この歯周病菌やその毒素が血流に乗って全身を巡り、なんと「脳」にまで到達してしまうことが分かってきました。

脳の中で起きる「火事」

脳に侵入した歯周病菌は、脳の中で炎症という名の「火事」を引き起こします。

最新の研究では、以下の悪影響が指摘されています。

  1. アミロイドベータの蓄積: アルツハイマー病の原因とされるタンパク質(脳のゴミ)が溜まりやすくなる。

  2. 神経細胞の破壊: 菌が出す毒素が、記憶をつかさどる神経を傷つける。

  3. バリアの破壊: 脳を守る関所(血液脳関門)を壊し、悪い物質を入りやすくする。

実際に、「歯を失った本数が多い人ほど、アルツハイマー病のリスクが約2倍になる」というデータもあり、口と脳の関係は私たちが思う以上に密接なのです。

今日からできる「脳を守る習慣」

でも、怖がる必要はありません。

口の中を健康に保てば、このリスクは減らせるからです。

論文でも推奨されている対策はとてもシンプルです。

  • 毎日の丁寧な歯磨き: デンタルフロスや歯間ブラシも使いましょう。

  • 定期的な歯科検診: プロのクリーニングで、取れない汚れを除去します。

  • 腸内環境も整える: 実は「口→腸→脳」というルートもあります。食物繊維や発酵食品(ヨーグルトなど)を摂ることも有効です。

まとめ

歯周病は、ただ「歯が抜ける病気」ではありません。

あなたの「記憶」や「あなたらしさ」を奪うかもしれない病気の、隠れたスイッチになり得るのです。

「歯医者さんに行くこと」は、「脳を守りに行くこと」。

そう考え方を変えて、今日からお口のケアを少し丁寧に見直してみませんか?それが、将来のあなたの笑顔を守る一番の近道かもしれません。


論文タイトル

The Oral-Brain Axis in Alzheimer’s Disease: From Microbial Dysbiosis to Neurodegeneration.

研究目的

アルツハイマー病(AD)は認知症の最も一般的な原因ですが、その発症メカニズムは完全には解明されておらず、根本的な治療法も確立されていません。

近年、脳内のアミロイドベータ蓄積という従来の説に加え、体の外からの要因、特に「慢性的な炎症」が発症の引き金になる可能性が注目されています。

本研究は、歯周病による口内細菌のバランスの乱れ(ディスバイオシス)が、いかにして全身の炎症を引き起こし、最終的に脳の神経細胞を破壊してADのリスクを高めるのか、そのメカニズムを解明することを目的としています。

「口と脳はつながっている(口腔-脳軸)」という視点から、最新の分子的・疫学的知見を統合して評価しました。

方法

2025年10月までに発表された関連論文(PubMed、Scopus、EMBASEなどの主要データベースに収載)を調査した「ナラティブ・レビュー(記述的総説)」です。

「口腔内微生物」「歯周病」「神経炎症」「アルツハイマー病」「バイオマーカー(病気の目印)」「治療法」などのキーワードを用いて文献を収集。

基礎研究(動物実験や細胞実験)から臨床研究(疫学調査)まで幅広いデータを分析し、口内細菌が脳に悪影響を与える経路、早期診断の可能性、治療介入の効果について整理しました。

結果

1. 口から脳への「毒」の拡散経路
歯周病菌(特にポルフィロモナス・ジンジバリス菌など)やその毒素(LPS)、酵素(ジンジパイン)が、主に2つのルートで脳にダメージを与えることが確認されました。

  • 直接ルート: 歯茎の傷ついた血管から菌や毒素が血流に乗り、脳を守るバリア(血液脳関門)を破壊して脳内に侵入します。

  • 間接ルート(口腔-腸-脳軸): 飲み込まれた歯周病菌が腸内環境を悪化させ、腸のバリア機能を低下させます。これにより全身性の炎症が引き起こされ、巡り巡って脳に悪影響を及ぼします。

2. 脳内での破壊活動
脳に侵入した菌や毒素は、脳の免疫細胞(ミクログリア)を過剰に刺激し、慢性的な「神経炎症」を引き起こします。これが以下のAD特有の病変を加速させることが分かりました。

  • アミロイドベータの蓄積: 脳のゴミとも呼ばれるタンパク質の生成と凝集を促進します。

  • タウタンパク質の異常: 神経細胞内の骨格を支えるタンパク質を変化させ、細胞死を招きます。

3. 疫学・遺伝的リスクとの関連

  • 歯を失った本数が多い人や口腔衛生が悪い人ほど、ADのリスクが約2倍になるというデータが示されました。

  • ADのリスク遺伝子(ApoE4)を持つ人は、歯周病菌による炎症の影響をより強く受けやすく、病気が進行しやすい可能性が示唆されました。

4. 診断と治療の新たな可能性

  • 診断: 唾液に含まれる特定のタンパク質や細菌バランスを調べることで、身体を傷つけずに早期診断できる可能性があります。

  • 治療: 抗菌薬入りの洗口液、歯周病菌の酵素を阻害する薬、腸内環境を整えるプロバイオティクスなどが、ADの進行を抑える手段として期待されています。

結論

口内環境の悪化(歯周病)は、単にアルツハイマー病と同時に起こる現象ではなく、病気の発症や進行を積極的に推し進める「修正可能なリスク因子」であると結論づけられました。

口の中の炎症、腸内環境、そして脳の変性は密接に関連しています。

したがって、アルツハイマー病の予防や治療においては、従来のアプローチに加え、「徹底した口腔ケア」や「腸内環境の改善」を統合的に行うことが重要です。

歯の健康を守ることは、脳を守るための有効な予防戦略となり得ます。

The Oral-Brain Axis in Alzheimer’s Disease: From Microbial Dysbiosis to Neurodegeneration. Felicetti A, Azzolino D, Piro PP, Lopes GCD, Rezaeinezhad N, Lovero R, Bocchio-Chiavetto L, Colella M, Passarelli PC.
Microorganisms. 2025 Dec 1;13(12):2741. doi:10.3390/microorganisms13122741.PMID: 41471945

引用論文

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