
母国の自由を求めるイラン人団体は8日、駐日米国大使館(東京都港区)付近で、米国とイスラエルによるイラン攻撃を歓迎するデモ集会を開催し、約170人(警察発表)の在日イラン人が「トランプ大統領、ありがとう。イラン国民を助けてくれて、ありがとう」と声を上げた。参加したイラン人らは最高指導者ハメネイ師が統治したイスラム革命体制に強い反発を抱えている。
「建物は建て直せる」
「空爆で建物が壊されるかもしれない。だが、建物は建て直せる。しかし、イラン・イスラム共和国政府(=イラン)とテロリストを追い払うには、米国とイスラエルの力しかない」
在日イラン人、ナシール・ハルヴィジさんはマイクでこう訴え、母国への攻撃を歓迎していると強調した。参加者はトランプ氏やイスラエルのネタニヤフ首相の写真を掲げ、「フリー・イラン(イランに自由を)」などと歓声を上げた。ハルヴィジさんは「私たちだけが喜んでいるのではない。イラン国民みんな喜んでいる」と強調した。

1979年のイラン革命前の王制で皇太子を務め、米国で亡命生活を続けるレザ・パーレビ氏の肖像画も掲げられた。パーレビ氏はイスラム革命体制からの移行を主導する意欲を見せている。
「イラン国民の声は」
同団体の広報担当のサラル・ガディリさんは「ハメネイが死んだとき、みんな踊っている。(米軍などの空爆で)子供を亡くした人も、独裁者が殺されて喜んでいる」とスピーチした。
同団体は、イランで女性抑圧に対する抗議など反政府デモが広がるたび、日本でもイラン政府との断交を訴えるデモ活動を繰り返した。一方、デモ活動が日本で報じられる機会は少ないという。
ガディリさんは、「何度も日本のメディアにインタビューされ、イラン国民としてしゃべっても、すべて隠蔽される。すべて逆のことを日本のテレビ局は報道している。われわれへの抑圧と弾圧は隠蔽された」と訴え、「イラン国民の声はこれです。トランプありがとう!」と声を張ると、参加者も「トランプありがとう」と呼応した。
会場ではスピーカーの音楽に合わせて、参加者も歌ったり踊ったりした。ハメネイ師の殺害を歓迎する歌も流れていた。(奥原慎平)
