△セファロ読本△セファロの研究△あとがき | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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あとがき△セファロ読本△セファロの研究△

(次回からは「DBA間違いだらけの抜歯矯正」が始まります。乞うご期待)

今回セファロの勉強をしなおすことができた。

大学で教えるセファロはダウンズ法が主であり、

他は講義でするぐらいのものである。

セファロをトレースしてみても、

その意味も意義も分からないまま大学を卒業しているはずである。

何か面倒で、何かよく分からないという印象であったと思う。

そして、300通りもあるといわれる分析方法であるけれども、

大別するとある限られたものでしかない。

やはり基本はダウンズ法であろう。

それを元に、基標線や基準面が少し違うだけのことである。

しかも、頭の大きさや身長の大きさなど何ら修正も考えもしないで、

ただ単に線を引いているだけのことである。

しかも、ボヤけてはっきりしない基準点やセラの中心といっても、

少しの違いは大きな角度の違いとなってくる。

このようなものを正常とか正しいと思って分析することこそ

骨折り損なのである。

正規分布曲線の理論からいっても、

セファロを必要とするものは5%であろう。

しかも、できれば身長や顔立ちなど総合的に見る一つの方法としてである。

他の95%は不必要であろう。

セファロを勉強すればするほど、その感が強くする。

したがって、一般開業医であるGPにおいては

セファロがどうしても必要だとすすめるわけには行かない。

パノラマで十分だし、直接プロフィールを見ることで十分である。

このプロフィールも、

白人の世界の歴史館観の中から生まれたものと思える。

日本人や東洋人とは少し異なるのである。

ともかく、GPにおいては、

セファロよりパノラマを活用し、

実際に矯正治療ができるテクニックを身につければ良い。

そして総合的に咬合ということを考えれば

小臼歯を4本抜歯することなどできない。

こういう逆戻りのできないことは決して許される方法ではないのである。

小臼歯4本抜歯などしなくても

95%は矯正治療が行えるし、機能的にもベストにできる。

いや抜歯をしないから機能的な回復がベストにできるともいえる。

このことはGPでなければ分からないと思う。

これからはGPが矯正治療の主役となって

国民の健康のために大いに役立ってゆかなくてはなるまい。

このセファロ読本も完成してみると感慨深い思いだ。

このような内容のセファロの本は日本には全くないのである。

セファロが重要といいながら、

セファロのフィロソフィや内容まで、

このように多くの分析法を詳しく解説したものはない。

この「セファロ読本」を読破されたGPは

矯正専門医の知識以上のものを身につけたことになる。

セファロの知識で優位に立ったのであるから、

何もセファロを知らないわけではない。

全てを知って、メリットとデメリットを比較し、

結論としてセファロは不必要であるということになるだけであろう。

もちろん、セファロを必要と考えるGPはセファロ分析にすれば良い。

そのことは本人の考え方であるから、

私の関知するところではあるまい。

このような大部の「セファロ読本」ができたのも

DBAと山陽総合研究所の方々の力によるところが大きい。

特に、高山さん、廣金さん、小西さんには、

いろいろとご苦労をおかけし、

ここに厚く御礼を申し上げておきたいと思う。感謝!!

阿部 和弘

(DBAより)

DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より
「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。
してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」