☆口元は個性の固まり☆ | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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☆口元は個性の固まり☆


前回提示した、沢山の口元を見てどう感じたであろうか。

若い口元に自信のある人の口元である。

口元を見ただけでも個性が現れていると思う。

笑い方をとっても、唇の開き方や筋肉の表情がまるで違う。

それだからこそ個性があって良いのである。

あまり細かいことにこだわるより、

患者様の希望を叶えてあげることを一番大事にしている。

唇の動きによって咬合がどうなっているかも予測できる。

左右が対称形の歯列弓なら、口唇もきれいな対称形になる。

歯列弓が乱れていると

正中がずれて歯列弓が正しい位置にないことが分かるであろう。

どういう口元が魅力的であるか、

このように写真を並べて研究することは、美的なセンスを養うのに役立つ。

口元の美しさは、歯並びと唇と鼻との調和が大切だといえる。

鼻だけ高くしたところで、口元が調和していなければ美人にはならない。

鼻を高くすれば美形になったと思うだろうが、Eラインの話を出すまでもなく、

総合的な考えが大切なのである。

矯正の考え方も、そういう方向に世界的には向いて来ているのである。

個性美こそ美しいわけであり、その点を十分に理解しておくことである。

スターの写真などを持ってきて、このようにしてくれと言っても、

個性のあるものがよいという認識に立たないとジレンマにうまってしまう。

ただ、歯列弓の正しさは追及するべきであり、

前歯部のアーチは丸い対称型にするべきであり、

 臼歯部はがっちりと咬めることである。

前歯部の美しさのためだけ、

臼歯部を犠牲にし、咬合を無視することは許されない。

特に成人矯正という20歳以上の矯正は、

これから最も有望な分野である。

この成人矯正において臼歯部の多量の抜歯は決して行ってはならない。

咬合が狂ったときほど精神的に不安になることはないのであり、

裁判沙汰になったのでは毎日が楽しくないではないか。

毎日が楽しい人生こそ、最高の幸せの人生である。

これは患者様とともに共存共栄で行けることがベストであり、

裁判沙汰は最悪のことなのである。

口元の個性の中で、

歯のホワイトニングと

歯肉のメラニン色素を除去する後に得られるピンクな歯肉、

そしてチャームラインにスマイルラインなど総合的な美を求めてゆくことが

これからの本格矯正の方向だと私は信じている。(DBAより)