「本当は何があなたを病気にするのか?」イントロダクション「現代医療は根本から狂っている」
「本当は何があなたを病気にするのか?」イントロダクション
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■原著まえがき「現代医療は根本から狂っている」
□「医師とは、その知識があまり無い薬を、それ以上にわからない病気を治すために、何一つわからない人間というものに処方する者である」
ヴォルテール
▼病気の本質を誤認する現代医療
人間の身体の自然な状態とは良い健康である。
しかし、一生を通じて良い健康を維持することは、むしろ難しいと思われる。
病気は人間の共通経験のようだが、これはあらゆる形態として現れ、深刻度も異なるようだ。例えば良くある風邪などは、自然治癒し、短期間だが、関節リウマチなど多くの慢性的状態は不治とされる。そういった病気がおおよそ逃れられない、もしくは不可避であることが人生の一側面と見なされるかもしれない。 しかし、本書が示すように、これは誤った思い込みである。
とは言っても、多くの人がその人生において、何らかの形の病気を経験する事実が、根本的な疑問をもたらす。中でもとりわけ、なぜ起こるかだ。言い換えれば、本当は何があなたを病気にするのだろう?
このような疑問に対する一般的回答としては、二つの相互に関連する考えであり、その二つともが、基本的真実として広く信じられている。第一は、その人が何らかの病気の種類にかかったというものである。第二は、それぞれの病気には、固有の実体があり、特有の症状で識別しうるというものだ。本書では、この考えが真実ではないことも示そう。
事実上、すべての「ヘルスケア」システムで採用されている病気に対する従来のアプローチとしては、患者の症状を和らげたり、終わらせるとされるレメディまたは「薬」を用いるものである。このアプローチの元になる考えとしては、症状の停止が病気の克服を示し、その成功の結果は完全に「薬」で達成されるというものだ。しかし、同様のアプローチではあるが、異なる医療制度では、人間の病気の治療に様々な種類の「薬」が使用される。「薬」には、天然物質や天然物質から派生した製品の形をとるものと、合成化学化合物から製造された製品の形のものがある。
人間の病気治療のための「薬」という言葉の使用を、François-Marie Arouet(1694-1778)、つまりヴォルテールが要約している。彼の言葉が、このイントロダクションを飾った。しかし、こんな18世紀の考えは、21世紀では無関係と、ほとんどの人が思うに違いない。薬、病気、人間の身体についての医師達の知識が、ほんのわずかか、あるいはまったく無いなどとは。こういった視点が基づくのは、おおよそ次の考えだろう。過去三世紀の間に「医療科学」が飛躍的進歩を遂げ、21世紀の医師たちは、極めて完璧ではなくとも、薬、病気、そして人間の身体に対して徹底的な知識があるというものだ。そうではないことを本書では示す。
「医療科学」分野での前進が、「現代医学」として知られる医療制度に組み込まれてきた。これは、唯一の証拠に基づく(evidence-based)医療であり、固い科学的基盤があるとされる。「現代医学」はヘルスケアとして最も進んだ科学的形態との考えが、推進正当化に使われてきた、世界中の政府がオフィシャルに採用する唯一のシステムとしてである。
「現代医療」こそが本物のヘルスケアを提供する唯一のシステムとの主張があるがため、本書ではこの点にフォーカスする。しかし、後の議論で示すことだが、この主張には根拠がない。さらに見ていくことは、医学界が流布する病気情報は、実質上ほぼすべて誤りであることだ。その理由は、基盤となる考えや理論の根本的な欠陥にある。これらの考えや理論の欠陥性により、ヴォルテールの言葉が、「現代医療」として知られる21世紀の医療システムにも適用できる。これは、薬、病気、人間の身体についての貧弱なレベルの知識に基づき運営され続けるシステムである。
本書では、「医学界(medical establishment)」という言葉を、現代医学のシステムを実践、研究、指導、促進などの形で支えるすべての人々、組織、産業、学術・研究機関を指す言葉として使う。
言うまでもなく、問題の解決には、その根本原因の完全な理解と正しい識別がされねばならない。これらの原因が排除された時にのみ、問題が終了するからだ。極めて当然だが、これは病気の問題にも適用される。しかし、多くの人々において、病気は継続するのみならず、悪化するのである。「現代医療」によって、治療と予防が施されたにも関わらずだ。
ここから導かれる論理的で正しい結論としては、「現代医療」は問題の本質の把握に失敗し、すべての根本原因の正しい識別にも失敗していることだ。この失敗の結果としては、病気問題の解決として完全に不適切な手段を医学界が導入していることである。通常は製薬企業の製品を含むこれらの手段によって、病気を治療し、予防するとは主張するものの、その原因排除はしないゆえ、問題解決はできない。しかし、より心配なことに、これらの製品は常に問題を悪化させるのである。
「病気」に関する現代医療の失敗は、その実践が依拠する理論の欠陥的本質に完全に起因している。
この宣言は疑いなく、大部分の方には、大きな物議を醸すものとみなされるだろう。しかし、これはその真実性を損ないはしない。本書を読む場合には、心に留めて欲しい、以下のドイツ哲学者アルトゥール・ショーペンハウアー(1788-1860)の言である。
□「すべての真実は三つの段階を経る。最初は馬鹿にされ、次に激しく反対され、最後には自明と受け入れられる」
現代医療の考えと理論の本質的欠陥を明らかにすると共に、本書の議論では、病気の真の性質と原因を説明し、読者には情報を与えよう。情報を得た上での決断を行い、自らの健康に益となる適切な行動を取るための情報である。
▼各章の概要について
医師たちは、医学部でこう教わる、患者の症状で病気を特定し、その治療薬を処方せよと。第1章では、製薬企業の薬が患者の健康を回復せず、益よりも害になる理由を明らかにする。
ワクチンについて広く信じられていることは、「感染源」によって起こる病気を防ぐための、最も安全であり、最も効果的な方法である。第2章では、ワクチンがいかに効果がなく、危険であり、かつ何の科学にも立脚しないことを暴露する。
ある病気については、感染性であり、「病原性微生物」により起こるとの考えがあるが、これは「細菌論」に基づいている。第3章では、この理論が決定的に証明済ではないことを示す。そしてまた、「細菌」と呼ばれる微生物について流布される、ほぼすべての情報が完全に誤りであることを示す。
第3章での「細菌論」への反論から疑問を抱くだろう。つまり、「感染性」とされる病気の原因の本質である。第4章では、多くの「伝染性」とされる主な病気について、医学界の説明に内在する問題を明らかにする。そしてまた、これらの発生について、より信頼できる、いくつかの説明を提供することにしよう。
多くの病気が人間と動物の間で伝染するとされる。第5章では、多くの動物の病気を検証し、これらの主張の欠陥を示し、より信頼できる説明を提供する。この章ではまた、生体解剖の基本的問題も説明する。病気研究目的の生きた動物実験で行われるものだ。
「有害物質とその影響」による環境汚染は、医学界も含む科学コミュニティが認めるより、はるかに人間の健康にとって深刻な脅威である。第6章では、主な毒物の原因である実際の化学物質と電気を見ていく。これらが環境を汚染しているのだが、その毒の主な利用例を示す。 また、この章では、日常使用される様々な製品の成分として有害化学物質が使われる点についても触れる。例えば、家庭用品、コスメチック、パーソナルケア、食品、ドリンク、そして、あまり知られていない利用例である。
医学界は、ほとんどの慢性的健康問題について、その「正確な」原因は不明と認めている、より広く呼ばれる名称としては、非伝染性疾患である。第7章では、多くの非伝染性の病気について論じ、これらの「知識欠落」の存在と程度を明らかにする。それに加え、いくつかの既知の原因要素を検証し、実質的にすべてに共通する根本的メカニズムがあることを説明する。
健康問題は単独で考えることはできず、必ず他の状況と関連しており、そのほとんどが世界中のかなりの割合の人々に影響を与えている、特に「発展途上」と言われる国々においてだ。国際組織、特に国連配下のものは主張する、人類の直面するこれらの問題すべてが21世紀に解決できると。しかし、この主張には根拠が無い。第8章で検証することは、これらの問題を解決するという直近の試みである。特に、直接的、間接的に人間の健康に影響を与える問題に重点を置き、これらの対策が解決策として不適切であると明らかにする。なぜなら、これらの対策は、問題の真の原因に対処できず、その排除ができないからだ。
薬やワクチンの開発に想像を絶する巨額の資金が投入されるのに、「現代医学」が「病気」問題に不適切な解決策を採用する理由は、「既得権益」の影響が大きい。医学界の運営する医療制度を含む人間生活の主要領域に及ぶ、これら既得権益者の存在と影響力は、第9章で議論する。
以上の章で、医学界の提示する説明の問題点を明らかにしていく。最終章では、「病気」の本当の姿を説明する。また、ほとんどの場合に病気が複数の原因の結果であることを述べ、その共通メカニズムを明らかにする。この第10章では、問題点の説明に加え、人々がこれらの原因要素への曝露を減らし、自身の健康に責任を持ち、コントロールする方法についても説明する。
◆◆◆
それぞれの「病気」については「医学界による定義」を使うが、これは2007年版『オックスフォード・コンサイス・メディカル辞典(Oxford Concise Medical Dictionary)』による。そうでない場合は注釈を入れる。
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