「接種後死亡、遺族が市提訴 コロナワクチンで、愛知」
医療ニュース 接種後死亡、遺族が市提訴 コロナワクチンで、愛知
事故・訴訟 2023年12月1日 (金)配信共同通信社
愛知県愛西市で新型コロナウイルスワクチンを接種された飯岡綾乃(いいおか・あやの)さん=当時(42)=が死亡したのは、集団接種会場の医師らが適切な措置を取らなかったのが原因として、遺族が30日、市に約4500万円の損害賠償を求め、名古屋地裁に提訴した。夫英治(えいじ)さん(46)は名古屋市で記者会見し「1年たったが妻への思いは変わらない。(愛西市を)絶対に許せない」と訴えた。 訴状によると、飯岡さんは、昨年11月5日午後2時20分ごろ、ワクチンを接種。15分間の経過観察中に体調不良を訴え、救護室に移ったが、心肺停止となり、病院に搬送後、死亡が確認された。 遺族側はワクチン接種により、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)を発症したと主張。アドレナリンを投与しなかった医師のほか、アナフィラキシーの疑いのある症状について報告しなかった看護師に注意義務違反があるとしている。 英治さんは会見で「市の対応があまりに悪い。謝罪と説明を求めていく」と話した。市は取材に「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」と回答した。 市の医療事故調査委員会は今年9月にまとめた報告書で、アナフィラキシーが関与した可能性が高いと指摘。早期に治療が行われていれば「救命できた可能性を否定できない」と結論付けていた。
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