△セファロ読本△セファロの研究△ダウンズ法の発表 | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
新潟県柏崎市で矯正歯科・小児歯科・歯科ならきたざわ歯科です。

予約制📞0120-008-418
携帯電話からは☎0257-22-6231

9:00-12:00 / 14:00-18:00
(土曜日は17:00まで)

休診日 水・木(往診等致します)・日

△セファロ読本△セファロの研究△ダウンズ法の発表


△セファロ読本△セファロの研究△ダウンズ法の発表

1948年にブローディの弟子のダウンズが矯正治療に使うために

顎態と歯軸の関係を明らかにした。

矯正患者における症例の形態学的に問題や特徴があるかをとらえようと考えた。

正常咬合者にはどういう共通点があるかということである。

まず正常咬合者を形態的に捕らえた。

そして正常咬合者の形態学的な共通点を求めたわけである。

この正常咬合者による形態学的な数字をダウンズの分析による基準値と呼んだ。

この基準値と不正咬合者の計測値とを比較した。

個人の形態学的な特徴との違いを比較して、

従来の矯正でいわれている診断に近い方法論として発表したのである。

かつては診断とされたものが、現在では分析といわれ、

診断といわれないのは何故だろうか。

それは、この分析法では、

治療計画を立てることが不可能なことが多いからなのである。

セファロ分析によって、診断はできない。あくまで比較分析ということになる

しかし、現在において“矯正はセファロ”といわれるダウンズ法が、

ここに出現したのである。

だがその発表は1948年であり、

第2次世界大戦の後という最近だということを忘れないでいただきたい。

戦前においては、ワイヤー自体が白金加金や洋銀の時代であって、

ベンディングさえ現在のように行なえていなかった時代なのである。

ステンレスは戦略物資であり、

戦後に民間に普及したという歴史的な背景も忘れてはならない。

日本においては、セファロなんて全く理解されておらず、

唇舌側弧線装置が主流であり

アクチバートルが導入され、普及に力が入っていたころである。

なお、ダウンズは1948年に最初の分析法を発表したあと、

1954年、1956年と分析法の改良とともに、発表しているのである。

(DBAより)

以下は繰り返しとなりますが、重要事項です、

参考までに・・・

DBAのまえがき

(DBA主幹 阿部和弘先生の一般開業医向けの言葉)より

「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。

私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。

全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと

考えています。矯正治療を始めるにあたって、

矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が

蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。

分かりやすいセファロの本をと思っているのは、

そのことをくつがえす必要があるからです。

この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として

書き上げたつもりですが、

完成してみると、

これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。

代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。

このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、

やはりセファロの重要性は感じることができません。

セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。

一般歯科開業医の人が矯正をするのに

セファロがぜひとも必要とはとても思えません。

しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、

セファロのことを知っておくことも良いでしょう。

無知と英知では英知が勝っています。

知らないより、知っておくのがよいのです。

使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。

そういうことをまず理解していただきたいと思います。

一般歯科開業医が矯正をするとき、

ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。

診断の正しいことこそ大切なことです。

治療テクニックになりますが、

顔の中心が美人の中心だということです。

したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。

上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、

顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。

第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。

特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。

そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。

上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。

このことは顔の中心に合わせることが大切で、

上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで

絶対という考えに立たないことです。

してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、

側方拡大による方法です。

これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。

それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。

ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。

ヘッドギヤーを使用してはいけません。

このような中で、

成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。

このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば

審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。

一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、

大いなる自信を持っていただきたいと思います。」