△セファロの研究▲ダウンズ法▲スケルタルパターン
△セファロ読本△セファロの研究▲ダウンズ法▲スケルタルパターン
スケルタルパターン
まず顔面角である。
顔の形を見るとき、顔には丸顔、四角顔など
タイプがあるし、問題にされる。
アメリカにおいては
プロフィールといわれるように横顔が重要視される。
このセファロ分析も横顔であり、
顔のタイプといっても横顔のタイプである。
そこには丸顔とか四角顔ということは配慮されない。
ここを間違わないことである。
このように横顔が重要されるから、当然ながら顔のタイプは
下顎の前突や後退によって大きく変わってくることになる。
そこで、まずオトガイ部の突出度を検討することになる。
ダウンズはこの基準平面として、ボルトン平面、
セラ・ナジオン平面、フランクフルト平面を選んだ。
この3つの平面の中で、横顔のタイプが
一番よく表す基準平面は何かを検討した。
その研究の結果、フランクフルト平面を用いるのが
一番妥当であろうという結論になったのである。
ダウンズは、脳頭蓋と顔とを分割するボルトン平面や
セラ・ナジオン平面よりも、顔の中心にあるフランクフルト平面の方が、
顔や顎だけを問題にする場合に理論的てあるからだと、その理由を述べている。
そのようなことで、ダウンズ法は、顔面角の測定にナジオン、
ポゴニオン線とフランクフルト平面による角を用いたのである。
なお、下顎が後方向にあるときは、その角度が小さい。
前突のときはその角度は大きい。
(DBAより)
以下は繰り返しとなりますが、重要事項です、
参考までに・・・
DBAのまえがき
(DBA主幹 阿部和弘先生の一般開業医向けの言葉)より
「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。
私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。
全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと
考えています。矯正治療を始めるにあたって、
矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が
蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。
分かりやすいセファロの本をと思っているのは、
そのことをくつがえす必要があるからです。
この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として
書き上げたつもりですが、
完成してみると、
これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。
代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。
このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、
やはりセファロの重要性は感じることができません。
セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。
一般歯科開業医の人が矯正をするのに
セファロがぜひとも必要とはとても思えません。
しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、
セファロのことを知っておくことも良いでしょう。
無知と英知では英知が勝っています。
知らないより、知っておくのがよいのです。
使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。
そういうことをまず理解していただきたいと思います。
一般歯科開業医が矯正をするとき、
ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。
診断の正しいことこそ大切なことです。
治療テクニックになりますが、
顔の中心が美人の中心だということです。
したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。
上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、
顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。
第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。
特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。
そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。
上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。
このことは顔の中心に合わせることが大切で、
上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで
絶対という考えに立たないことです。
してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、
側方拡大による方法です。
これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。
それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。
ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。
ヘッドギヤーを使用してはいけません。
このような中で、
成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。
このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば
審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。
一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、
大いなる自信を持っていただきたいと思います。」
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