・中心は顔に合わすもの・
中切歯と側切歯の中心とで合わせてよしとするものではない。
上顎と下顎の中切歯の中心を合わせるのが大切ではない。
顔の美しさというものは顔から考えてゆかなければならない。
顔の中心は鼻であり、その下にある人中という溝である。
正に人の中心だから人中という。
この人中の溝と上顎中切歯の中心を合わせるべきなのである。
この写真は上顎と下顎の中心は合っているのであるが、歯列弓がひずんでいる。
歯も右に大きく曲がっている。
顔の中心と合っていない歯は、口がねじれた感じがして、あまり好ましくない。
この写真と違うものとして、ダイアナがある。
ダイアナは上顎と下顎の中心は合っていないけれども、
物の見事に上顎と顔の中心との一致がみられる。
しかし、上顎と下顎の正中はそのままである。(次回にお見せする)
顔の中心と上顎の中心が合っていれば、もうメジャーでのプレーは定着してきた。
中心は顔の中心と歯の中心とを合わせるという、美の主観を忘れないことだ。
ところで上のの写真は誰か分かったであろうか。
有名なタレントの口元である。
しかも矯正治療を受けたと本人が語っている。
矯正治療を受けて、正常咬合になったとされるこの一枚の写真においても、
おかしいところをいくつか指摘できる。
上顎と下顎の中切歯の中心線は一致しているけれども
顔の正中線と一致していないために口元がゆがんで見えることだ。
スマイルラインが正しくないためにどうみても、
口元だけを見ると美しい口元とは言いがたい。
上顎の歯列弓と下顎の歯列弓のアーチもおかしい。
このため、唇の厚さが左右対称に見えない。
個性のあるタレントだからこれでも有名になっているが、
魅力的ということには程遠い口元になっているといえよう。
(DBAより)
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