・美しいスマイルのための基準・
美しいと感じるスマイルや口元にも一定の共通点がある。
それらの基準として、ゴールを目指すべきなのである。
一定の数字によって、距離などを定めるのでなく、
比較的な数字や目標によって、そのように仕上げてゆくのが好ましいのである。
美の基準として、模型上に記入してゆくことである。
模型に美の基準を記入してゆくことによって客観的にどのように矯正し、
歯を動かしたらよいかということが分かる。
そのために、実際に美人の口元がどうなっているかを知り、
それを参考にしてゆけばよい。
美しいスマイルラインが必要である。
このラインは、下顎の口唇ラインにそう形で丸く曲線を描くものがよい。
正中ラインも大切であり、
特に上顎の正中ラインと顔の中心線である人中ラインとが一致するのがよい。
今まで何度も言っているところであるが、
上顎と下顎の中切歯の中心ラインは必ずしも一致しなくてもよい。
先天性欠損などにより、一致できないこともあるわけだ。
最近は、歯が大きくなってきており、
このような時もバランスをとれるように形態修正も視野に入れておくべきあろう。
そうすれば、鼻翼と犬歯の突出部を一致させることができる。
この鼻翼ラインも模型上に書き出しておくのがよい。
全く人工的に美しい歯並びを作れるのが総義歯である。
総義歯の理論と矯正の理論を合わせて
両方とも納得のいく理論で歯列弓を完成させてゆけば、
すばらしい臨床となることは間違いない。
魅力的な口元は笑顔である。
これにはスマイルラインと歯肉ラインとがポイントになる。
歯肉ラインとは、歯肉ラインが笑ったときに唇のラインと一致することである。
歯肉ラインこそチャームラインである。
スマイルラインと歯肉のチャームラインにまで気配りをして
歯ならびをきれいにすれば、ピカピカのチャームな人になる。(DBAより)
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