現在の抜歯と非抜歯⑴ DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より
現在の抜歯と非抜歯⑴ DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より
アメリカでは、1980年ごろまでは抜歯が主流であった。
ツィードが抜歯症例を示し、アングルの非抜歯を非難し、
ひどい高位の八重歯であるそう生の治療のやり直しを提示したからである。
それ以外はほとんど問題にされていないのであるが、そこだけを取り出し、
アングルの非抜歯論を非難しているのが現在である。
これは日本の特色であり、アメリカでは非抜歯が主流となっている。
これにはいろいろのことが重なっているのであるけれども、
これからの日本の矯正にも参考にしなくてはいけないことである。
まず、バンドからダイレクトボンディングの時代になっていることも大きい。
またワイヤーも1911年当時とはまるで違う。
歯槽骨をはじめ骨の生理学など骨延長も含め大きな違いとなっている。
それだけではない。歯ならびだけでなく
顔全体の問題として歯ならびを見るようになったことである。
しかも、歯が全て揃っていて、
奥歯まできれいに見えることが美の要求ともなってきている。
アンチエイジングの考えのもとに、若さが要求されてきている。
歯ならびのために4本の抜歯をし、口元が老人性の顔になったときは、
アンチエイジングでなく老化(エイジング)が進んだことになる。
このための訴訟が増加し、矯正医側の負けが続いたことである。
また、美の基準もミスワールドとかミスユニバースで分かるとおり、
ラテン系の美人になってきたのである。
矯正の元の基準はミロのビーナスである古代ギリシャ的なものであった。
それがラテン系に現在はなっている。
口元が少し出てポチャとしているのが良く、
口元がへこんでいるのは良くないのである。
DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より
(一般臨床歯科医GP向けの文章ですのでご留意、ご注意ください。)
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