パワーの源は口にある DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より
パワーの源は口にある:甘い物が大好きな私である。したがって、甘いおいしいものには目がない。虫歯が発生し、痛みも体験している。そこで前歯にコアを作り、メタルボンドでの修復もした。それらも壊れるが、忙しいということもあって、仮歯で時間稼ぎをしてきていた。しかし、口の中の状況は悪くなるばかりで思い切って本格的にやり直すことにした。若い時から少し過蓋咬合であったから、クラスⅡに当たる。つまり、過蓋咬合の出っ歯ということになろうか。十数本の歯を一気に治そうというので、この際、少し以前より引っ込めてみようと考えた。見た目が良くなるのではないかと自分で設計し、引っ込ませてみた。その結果、驚くことを体験した。口元に力が入らないのである。今まで奥歯の咬み合わせはパワーの源であると教えられてきた。プロ野球の王選手の奥歯は、打つ瞬間の食い縛りによってボロボロになっているという話である。口を開けていたのではボールはうまく投げられないし、コントロールなど出来ない.打つにしても口を開けてバットは振れにない。これは簡単に実験できるし、体験もできる。ところが、奥歯だけではない。歯を少し引っ込ませて分かったことだが、集中力として力を出す時は口輪筋が作用しているのである。奥歯とともに、口輪筋をグイと引きしめて初めて強いパワーが出せる。前歯を引っ込めると口元に力が入らず、何かフニャフニャとした気分になる。パワーの源は口にあるのだが、奥歯だけでなく、前歯の歯ならびや出方も大切であるということが分かったのである。
(DBAより)DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より
カテゴリー
歯科矯正コラム一覧
- 「⑭ 十二 種々相(しゅじゅ‐そう)「手仕事の医療 評伝 石原寿郎( いしはら としろう) 秋元 秀俊 (著) 」を読む」2025/4/17「歯科を職業とする人には、是非読んでいただくことをお願いする。」
- 「トウシの大切さ」・・・投資(とうし)・投歯(とうし)
- ⑬「十一 渡米」
- ⑫「十 運動軸(うんどうじく)」・・・「手仕事の医療」(てしごと の いりょう)
- ⑪『九 下顎運動』(きゅう かがくうんどう)・・・「手仕事の医療」(てしごと の いりょう)
- ⑩「八 ナソロジー」
- ⑨「七 ゆきづまり」
- ⑧「六 中心感染(ちゅうしんかんせん)」2024/11/4/up
- ⑦「手仕事の医療 評伝 石原寿郎 秋元 秀俊 (著) 」を読む・・・「五 銅合金」
- 『(歯科医院での)専門的口腔ケアは「インフルエンザ予防」に効果的なんです。』日本歯科医師会のHPより