矯正は正しい理論で行けば易しい「DBA間違いだらけの床矯正 」
矯正を易しくするために:矯正は難しく、特殊のものだと考えている歯科医は多い。これはアングルの始めたアングルスクールの精神が、矯正専門という言葉を使ったことと、歯科と矯正を切り離し矯正専門だとしたことにある。大学では矯正の臨床は教えず、入口にもならないセファロばかりをやって大学を卒業させるからである。また、術式にしても、一般の歯科治療とは異なるところがある。補綴の治療や保存の治療とは違うからである。クラウンをつくるとき、クラウンをセットするとそれで完了ということだ。保存にしても穴の開いているところを修復したら完了となる。ところで矯正ではブラケットをつけたときが出発点であり、ゴールまでの道のりが長い。道もいろいろあり、ゴールまで迷わずに行けるのかどうかも心配である。また補綴や保存は年齢に関係なく同じ事をすればよい。矯正は年齢によって随分と違うから、やり方も治療の考え方も違ってくる。診断力が必要であり、これが難しくしていると感じる。しかし、システム化し、年齢を考え、自然科学として解剖を理解し、応用科学として発展させれば易しいものになる。矯正ってこんなに易しかったのだと思う。ところが、歯科は変なところがある。人と違うことを言うと偉いと思うのか、とんでもないことを言う。そのため迷路に入り出られなくなる。国道を通っていれば方向も分かり易いが、色気を出して横道にそれると富士山の樹海に入ったみたいに道が分からなくなる。こういうことが歯科であるから、迷子にならなければ、方法論として易しいのである。(DBAより「DBA主幹:阿部和弘先生」の、セミナー受講の歯科医に対しての言葉)
「DBA間違いだらけの床矯正 」より。
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歯科矯正コラム一覧
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