口腔育成ということのインチキ「DBA間違いだらけの床矯正 」より。
口腔育成ということのインチキ:口腔育成とか、咬合育成ということにエビデンスはあるのだろうか。そんなものはない。床装置にエキスパンジョンスクリューというネジを埋め込んだもので、歯を横から押したからといって、口腔育成とか咬合育成などできないのである。そもそも口腔育成という言葉自体がいかがわしい。育成というからには将来の理想型を想定していることになる。子供の理想的な口腔とか顔とかが予測できるのであろうか。顔立ちは親に似るのが自然であり、それを別の顔にしようというのであろうか。そんなことはできないし、そういう発想こそ異常である。3歳の子供の歯ならびの異常な子供はほとんどいない。口蓋性異常の子供以外にはいないのである。正常な子供の歯ならびに手を出してどうしようというのであろう。逆の結果を生むだけである。正常なものは何もすることはないし、してはいけないのである。歯ならびは遺伝に任せておいてよい。5歳までの子供で異常な子供はいないと言ってもよい。それが自然というものである。「DBA間違いだらけの床矯正 」より。
(ただし乳歯列の反対咬合は早期に着手するのが良いとする治療方針は優れているので、きたざわ歯科(かみあわせ研究所)ではその方針を取り入れている。勿論「床装置にエキスパンジョンスクリューというネジを埋め込んだもの」は使用禁止にしています。ご安心ください。)
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