アングルの分類の内容(DBA「間違いだらけの床矯正」より)
アングルの分類の内容:アングルの分類は第1大臼歯の関係をもって言うのが正式である。つまり、1級が正常な関係であり、2級3級は上顎と下顎の第1大臼歯の関係が1級のようになっていないものを言うのである。しかし、これでは実際の診断としては分かりづらいところがある。患者の来院は第1大臼歯の位置が1級か2級か3級かではなく、それに伴って生じる前歯部の異常についてのことがほとんどだからである。そこで、1級関係にしてなおかつ前歯以上のものは「そう生」である。矯正の分類を臨床的に考えるとき、先ず前歯の状態を見て、それから第1大臼歯の関係を見るというのが分かりやすいことになろう。日本人の場合、分類を前歯部と臼歯部とに分け両方から分析することが良いと思う。前歯部から、「そう生」「上顎前突」「反対咬合」と分類し、それをアングルの分類に当てはめて行けばよい。そうするとほとんどのケースは、「そう生」は1級、上顎前突は2級、反対咬合のときは3級ということになる。そこから見ないと混乱してしまう。アングルの分類が発表されたのは1899年のことであり、それまではこんなに便利な方法はなかったのである。(DBA「間違いだらけの床矯正」より)
(DBA「間違いだらけの床矯正」より)
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