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「自由民主党新総裁に『高市早苗』議員が当選した」事態に関する、正確で、優れた「論説」!2025/10/6現在


古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

2025年10月05日

自由民主党新総裁に高市早苗議員が当選した

古村治彦です。

2025年10月4日に投開票が実施された自由民主党総裁選挙において、高市早苗議員が当選した。女性初の自民党総裁となり、総理大臣となる。高市政権は、麻生太郎傀儡政権であり、旧安倍派復権政権だ。とても「解党的な出直し」のための政権とは言えず、究極の先祖返りということになる。高市氏の極右的な思想を考えると、先祖返りも汚れまくった旧来の自民党政治に戻るのを通り越して、1930年代の対中侵略を行った戦前の軍部が幅を利かせた時代にまで戻る可能性が高い。女性初の総理大臣は慶賀すべきことであるが、思想的には全くもって支持できない、極右政権、対米絶対隷属政権となるだろう。
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故安倍晋三政権下で行われた政策や、発生したスキャンダル、国会軽視、野党軽視、傲慢さ、極右や統一教会との深い関係といったことがこれから再び出現してくるかと思うと、気が重くなる。しかし、選挙結果を見ると、1回目の投票では、党員票・党友票では高市議員がトップの119票(全体の約40.3%)、小泉進次郎議員と林芳正官房長官が合わせて147票(約49.5%)となり、議員票では、高市氏は3位で34票(約21.7%)で、トップの小泉氏の80票(約21.7%)、2位の林氏の72票(24.4%)の後塵を拝した。高市氏の党内基盤は盤石ではない。麻生太郎元首相が率いる麻生派が唯一残った派閥として、決選投票で、「党員票が多かった人物に入れろ」という指令が飛び、元々支援していた高市氏を当選させる動きに出たために勝利したが、麻生派に対する批判や非難はこれから大きくなっていくだろう。旧安倍派4人衆の復権も進められるだろうが、これについても国民全体で批判を強めていかねばならない。統一教会との関係が深く、日本政治を大いにゆがめてきた勢力の復権に私たちは厳しい目を注がねばならない。

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字と閨閥だけで生きてきて、86歳になってもなお、私怨にまみれ、私欲のために政界にとどまり、日本の失われた30年において中心的な存在として、日本を衰退、滅亡へと進めた張本人としての責任感も罪悪感も持たない、およそ民主政治体制下での政治家とは思えない三流政治家である麻生氏を復権させるような結果になったことはただただ残念だ。

選挙の結果を見ると、今回の総制裁選挙には5名が立候補し、高市議員と小泉進次郎議員の一騎打ちかと思っていたところに、林芳正官房長官が追い上げる展開となり、小林鷹之議員と茂木敏光議員は独自の戦いを強いられるという構図になった。茂木氏は田中派からの流れをくむ茂木派を率いる派閥の両州であったが、大惨敗ということになり、これで党内での力を失うことになるだろう。もっとも麻生氏に腰ぎんちゃくみたいにして従っていれば名誉職は与えられるだろう。

小林鷹之議員は若手の支持を集めているようであったが、前回2024年の選挙からの伸びはなかった。党員票も議員票も大きな伸びはなかった。昨年の選挙では、旧安倍派である清和会の中の、福田達夫議員のグループの支援を受けて形になったが、今回はそういう動きはなかったようだ。小林氏が若手のリーダーとなるのはまだしばらくは難しいだろう。既に旧派閥で言えば、福田氏や小渕優子議員といった人物たちがリーダーとなっていくだろう。小林氏自身が資金力と影響力を蓄えることが重要だが、どうも難しいようだ。こいずみぎいんはやはり、国民全体から「あの人程度の頭脳では厳しい」という判断が昨年の総裁選から定着してしまったのは厳しい。林議員については、捲土重来を期して、自民党保守本流の総理総裁候補として健康に留意して研鑽を積んでいただくように期待するばかりだ。

高市氏が総理総裁になって、生活が急に良くなるということはないが、日本をめぐる国際関係は緊張感を増すだろう。私が懸念しているのは、国防予算の3倍増である。具体的には現在の国防予算の対GDP比は1.2%程度であるが、これを2%にまで増加させるのは既に決まっていることだ。NATOが3.5%増、関連インフラ整備で1.5%増ということを決めており、アメリカ政府、具体的にはエルブリッジ・コルビー国防次官は、日本に3.5%までの引き上げを求め、石破政権はそれを拒絶した。高市政権は、愛国増税と、愛国予算組み替え(教育や福祉を削る)を実行する可能性が高い。それがアメリカ製の武器購入に回され、そのために、日本国民の生活はさらに苦しさを増す。造成をするならば、株式投資や不動産投資を行って、濡れ手で粟の暴利をむさぼっている人たちから多く取ってもらいたい。

自民党が少数与党である状態は高市新総裁になっても変えられない。物価上昇や税金や社会保障による生活の苦しさをどうするかということになるが妙案はない。野党はガソリンの暫定税率の廃止や消費税減税・廃止を主張しているが、自民党としてはどこまで受け入れられるか不透明だ。高市氏が新総裁になっても何か大きく変わるということはない。国内の不満を簡単に解消できないとなれば、これまでの歴史が証明しているように、不満を外側に向ける、もしくは、国内にいる少数派や外国人に向けることになる。既にその兆候が明確に出ている。この点で、高市新政権は非常に危険である。

公明党が高市新総裁を受けて、連立枠組変更を示唆しているが、なんともタイミングが遅すぎる対応だ。公明党は安倍晋三政権下で、下駄の雪のようにひたすら与党であることに執着してきた。それを今更馬鹿げた寝言を言っているのかということになる。整合性の取れない示唆である。小泉氏が新総裁になっていれば菅義偉元首相と関係の深い日本維新の会が連立パートナーの候補になっただろうが、高市氏ということになり、国民民主党が第一候補となるだろう。公明党が連立与党から抜けてしまえば、複数の政党が入らなければ過半数にならない。参政党や保守党は高市新総裁を歓迎し進んで協力するだろうが、連立与党に入れてしまえば、「極右が入った」ということで国際的な批判を受けることになるだろう。レ率政権に入る政党の数が多くなればそれだけ合意を取り付けることは難しく、しこりが残れば、政権運営は不安になる。高市新政権は決して盤石ではなく、前途多難といわざるを得ない。そして、その多難さを外側に向けて、国民の不満を外に逸らすということが起きないように私たちは注意すべきだ。

(貼り付けはじめ)

自民新総裁に高市氏 決選投票、小泉氏下す―15日、初の女性首相に・「新しい時代刻む」

時事通信 政治部2025年10月05日00時33分配信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2025100400343&g=pol#goog_rewarded

自民党は4日、総裁選の投開票を党本部で行い、高市早苗前経済安全保障担当相(64)を第29代総裁に選出した。決選投票で小泉進次郎農林水産相(44)を下し、自民初の女性総裁に就任。野党側の足並みはそろっておらず、15日にも召集される臨時国会で、石破茂首相の後継となる第104代首相に指名される見通しだ。女性首相は憲政史上初めてとなる。

少数与党の政治状況下、当面は連立政権の枠組み拡大が焦点となる。自民は衆参両院選挙で相次いで惨敗しており、党の立て直しに向けても高市氏の手腕が問われる。

高市氏の総裁選出馬は3度目。任期は石破氏の残りを引き継ぎ2027年9月末までになる。高市氏は両院議員総会などで役員人事に一任を取り付け、幹事長など要の人事を7日にも決める方向で調整に入った。幹事長には麻生派の鈴木俊一総務会長(72)の起用が取り沙汰されている。

高市氏は総会で「自民党の新しい時代を刻んだ」と強調。両院で与党が過半数を割る現状を踏まえ、「これからが大変だ。力を合わせてやらなければならない」と結束を呼び掛けた。

この後、就任の記者会見に臨み、政権の人事について「全員活躍、全世代総力結集で取り組む」と表明。派閥裏金事件の関係議員も「人事に影響はない。しっかり働いてもらう」として、登用する意向を明らかにした。総裁選を争った4候補を起用する考えも示した。

連立拡大に関しては、憲法改正や外交・安全保障、財政政策などを巡る立場の一致を重視すると強調した。

決選投票は、国会議員票295票に加え、47都道府県連に1票ずつが割り振られ、計342票で争われた。高市氏は185票を獲得し、156票の小泉氏に勝利。内訳は、国会議員票が149対145、都道府県連票が36対11で、いずれも高市氏が上回った。

総裁選には5人が出馬。1回目投票は、295人の国会議員票と、同数の295票が割り振られた党員・党友票の計590票で争われた。高市氏が183票でトップに立ち、小泉氏が164票で続いた。林芳正官房長官(64)が134票で3位に入り、小林鷹之元経済安保相(50)が59票、茂木敏充前幹事長(69)が49票だった。

いずれの候補も過半数に届かず、高市氏と小泉氏の決選投票となった。

◇自民総裁選の投票結果

【1回目の投票】

国会議員票   党員票   計

高市 早苗     64   119  183

小泉進次郎     80    84  164

林  芳正     72    62  134

小林 鷹之     44    15   59

茂木 敏充     34    15   49

【決選投票】

国会議員票  都道府県票   計

高市 早苗     149     36  185

小泉進次郎     145     11  156

※敬称略。国会議員票は1回目、決選ともに白票1

◇高市早苗氏略歴

高市 早苗氏(たかいち・さなえ)64 神戸大経営卒。党政調会長、総務相、経済安全保障担当相。衆(10)奈良2区(無派閥)。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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