★追加:抜歯をして矯正すると5 | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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★追加:抜歯をして矯正すると5


抜歯をして矯正すると5

抜歯して矯正をすると次のような多くの問題が生じてくる。これはデメリットというよりマイナスのことなのである。デメリットとはメリットがないということであるが、メリットがないだけどころか大きなマイナスである。医療訴訟において問題になるのはマイナスを生じたときのことだけであり、マイナスになっていないことはクレーマーとしての問題になる。したがって、このようなマイナスになることには十分に気をつける必要があるのである。

顎関節症になる:顎関節は小臼歯をストッパーとして守られている。その小臼歯を抜歯すれば、顎関節はストッパーを失う。犬歯は歯の形からしてストッパーの役目ではない。したがって、第2小臼歯がストッパーの役目になるけれども、支点の8ミリの違いは顎関節に対し、大きな負担となる。それと共に、関節包などの靭帯やその周辺の筋肉にも緊張を強める。このことは将来的に渡り、顎関節の異常になる。矯正と顎関節症の関係は、抜歯した矯正に限られていることからも、その関連性があることは明らかである。

 不定愁訴になりやすい

 成人矯正において小臼歯4本を抜歯したケースは、晩年に不定愁訴を訴えるケースが多い。これは、口腔と顔面の筋肉のバランスを大きく崩すからである。そのことが、次第に体調の不良となり、元々ナイーブな人にとっては、耐えられない苦痛となってくる。きれいになりたいと思って行った小臼歯4本抜歯の矯正は、年齢を重ねるに従って口元にハリがなくなるスピードを増す。顔全体にシワや法令線が深くなり、横顔もラビットフェイスになってしまう。こういういろいろなことが増加し、そこに顎関節の異常も発生すれば、心の問題として出てくるのである。

睡眠時無呼吸症候群になりやすい

小臼歯4本抜歯の矯正をすると、大きなスキ間が残る。そのため、歯を数多く、大幅に動かしてスキ間を埋めることになる。うまくスキ間をなくしたとしても歯列弓のアーチは小さくなってしまう。歯列弓は舌の格納庫の働きもしているのだが、その場所が小さくなれば、舌が入りきらなくなる。その対応が、舌が咽頭の方にせり出すことになる。咽頭と舌根の関係から分かることであるが、口蓋垂は押され、気道が狭くなる。鼻から空気の通りが悪くなることから、睡眠時無呼吸症候群になりやすいことになってしまうのである。

いびきをかきやすい

小臼歯4本抜歯の矯正をするといびきをかきやすい。それは、歯列弓が小さくなり、舌がはみ出すからである。その一つが咽頭の方に行き、舌が沈むということで、無呼吸症候群となりやすいことは説明した。もう一つは、舌の居場所がなく、口を開けることである。口呼吸をしやすくなってしまうことだ。そうなると、睡眠時も口を開ける習慣になり、咽頭も狭くなっていることで、口で呼吸をする。つまり、いびきをかくことになるにである。大きないびきをかけば、100年の恋も興ざめになるであろうし、ノドのためにもよくない。いつも口の中が乾いた感じにもなる。

 (続く)(DBAより)