△セファロ読本△ 1925年ルンドストローム
△セファロ読本△プロローグ△歯科矯正学の歴史
1925年ルンドストローム
スウェーデンのルンドストロームが
1925年に歯槽基底論なる理論を発表した。
これは、顎というものが基底骨と歯槽骨から成り立っていて、
歯槽骨と基底骨は別のものであるという考え方である。
歯槽骨のでき方と成長を観察してゆくと、
歯とともに歯槽骨は成長してゆくことが分かるのである。
歯がなくなれば、歯槽骨はなくなり、
顎骨だけになってしまう。
このことは、総義歯などの患者の顎の状態を見れば
十分に理解することができると思う。
やせ細った顎と化した顎を見ることができる。
ルンドストロームの歯槽基底論は、
歯の根尖の部分を結んだところを歯槽と基底の境として、
歯の側方拡大などは
基底部に影響を与えないとする理論なのである。
このことは、それ以後の追試や後もどりの統計などによって
正しいものとして認知されている。
単なるセオリーではなく公理となっているのである。
このルンドストロームの歯槽基底論は、
アングルの側方拡大法による
理想咬合理論を否定する根拠を与えたのである。
(DBAより)
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