医科と歯科の違い「間違いだらけの抜歯矯正」 | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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医科と歯科の違い「間違いだらけの抜歯矯正」


医科と歯科の違い

DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より

(一般臨床歯科医GP向けの文章ですのでご留意、ご注意ください。)

医科と歯科の違いは、生命に関することが少ないのが歯科である。生命を落とすということは、歯科の治療ではほとんど無い。歯というものは毎日使用し生きてゆくために大切なものである。おいしく食べ、会話をし、美しい顔になり、素晴らしい笑顔、そして何より、人は顔を一番に見るという社交の表看板でもある。全ての歯があってこそ、一生を楽しく快適に過ごすことができる。しかし、歯が一本ないからといって、直接的にすぐ生命に問題が出るともいえない。4本の抜歯をすれば、不自由ではあってもすぐ生命に問題が出るわけでもない。そういう面があるから歯を軽く見てすぐに抜歯をしてしまう。だが歯を失うということは、人の一生の寿命ということで考えるなら、確実に生命を縮めているのである。すぐに死ということはないけれども、老後までにはいろいろと問題が出てくるわけだし、寿命も短くなると云われている。間接的には死を早めているのであるから、大いに問題なのである。歯を悪くするのは、歯を失うことから生じる。理由は何であれ、歯を失えば放置してもブリッジをしても、他の補綴をしても、自分の歯が揃っている人より歯の寿命を短くし、次から次へと歯の疾患ができてくる。このことはGPなら誰でも知っていることで、今さら言うまででもなかろう。それなのに、4本も健全歯を抜歯するということ自体が異常的な発想なのである。このことに疑問を感じるGPは多いということは既に話したところだし、医科と比べても、人の寿命に関するところでは歯科も同じだということが分かると思う。

 

DBA故阿部和弘著「間違いだらけの抜歯矯正」より

(一般臨床歯科医GP向けの文章ですのでご留意、ご注意ください。)

この本のはじめに:この本は警告書である。総合矯正医より、単一矯正医への警告書である。総合矯正医だなんて、他のことができないのを逆手にとって、エリート然としているモノ矯正医に対してである。歯科そのものが専門職である。それが故に医科と分かれ、歯科医がいるわけである。医学の中が医科と歯科に分かれているということが、誰が見ても歯科が口腔内に特化した専門職ということでということである。専門職の中を細分化し、歯科から分離し、矯正専門医というのは甚だ不自然である。それというのも、矯正専門というの人は抜歯もできなければ、カリエスの処置も、ぺリオの処置もできない。ましてや補綴など全くできない。そういういびつな知識の者に咬合理論もないだろうし、咬合のことなど言う資格があるのだろうか。ないからこそ、平気で健全な小臼歯を4本も抜歯することを依頼できるのである。依頼を受けた歯科医は、「どうして、この程度で4本も抜歯するのだろうか」と、罪悪感にかられるという。しかし、依頼を受けたことと、抜歯をすればお金になるからと、共同正犯の如きことを行っている。正に、全て患者の方に立った発想ではない。お金儲けの発想と、今までの行為の惰性上の話でしかない。しかし、アメリカを見よ。この健全歯の4本抜歯によって何が起こったのかを。裁判の山である。歯科医側が負けることが続出している。特にGP諸君!抜歯が必要ないと思ったら抜歯に手を出してはいけない。そうしないと、君も共同正犯に加えられる恐れがある。少なくとも紹介状を持たせ、それに対し異議のないことの確認を証拠として残しておくことだ。抜歯した4本の歯は元に戻すことはできない。不可逆の行為なのであるから、それによって老人性の顔になったとか、咀嚼できなくなったとか、いろいろの体調の変化を言われたとき、どうしようにも手がないのである。そこで行われたことは人工的な手法で歯を動かしているのだし、動かすために歯を抜いたのである。ただ単に抜歯したということではない。人工的に意図的に大量の臼歯を抜歯し、前歯6本全てを隙間がなくなるまで動かしているという事実である。この事実を元に戻すことはできない。かつて、富士見病院事件というのがあった。必要もないのに、婦人から子宮を除去しまくったという事件であるこれをほぼ同じことが考えられるのはアメリカの医療訴訟から学ぶことができるわけである。GPの諸君、どうか必要ない抜歯に手を貸すことはやめてほしい。歯ならびの悪いことは病気である。したがって、正しい歯ならびにすることは大切な医療行為である。医療行為であるが故に尊いのである。しかし、患者側に不利益になる行為はできる限り避けなくてはならない。医聖、ヒポクラテスの言葉を今こそ学び、医の原点に戻るべきであろう。GPのために:この本はGPのために書いている。GPとは開業歯科医であり、独立し、開業している人であるから、歯科医のプロの中のプロといってよいであろう。大学にいる学生とか、卒業後に大学に残って間もない歯科医の卵とかとは違う。したがって、ここに書かれていることが本当かどうかはすぐに分かることだ。一般大衆を相手に、金儲けのことだけを考えている本とは違う。したがって、プロの人にプロとして、本当のことを伝え、そして歯科界の向上になればという思いなのである。都合の悪い人は、反論したり無視するだろう。それでもよいと思う。正しいことを正しく伝えることが正義であると私は考えている。長いものには巻かれろという考えはいけない。また自然科学の中には、そんなものはあり得ない。無知か、性根が悪いのかどちらかになろう。どちらもよくない。歯科の発展のため、国民の利益のため、日本の将来のためにも、正しいことを正しく伝えてゆかなくてはなるまい。ましてや、歯科界のためにもである。そういうことで、読者層をGPに置いている。一般大衆を相手にした暴露本とは違うことをまずお断りしておきたい。したがって、問題点は鋭く切り込んでいくけれども、これが必ず役に立つことと考えている。また、同じようなことが二度三度出てくるが、それは問題が大きいところであり、しっかりと認識していただきたいことだからである。DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より(一般臨床歯科医GP向けの文章ですのでご留意、ご注意ください。)