正中不一致で歯を抜くのか?美容上の問題 歯は抜かないこと | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
新潟県柏崎市で矯正歯科・小児歯科・歯科ならきたざわ歯科です。

予約制📞0120-008-418
携帯電話からは☎0257-22-6231

9:00-12:00 / 14:00-18:00
(土曜日は17:00まで)

休診日 水・木(往診等致します)・日

正中不一致で歯を抜くのか?美容上の問題 歯は抜かないこと


DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より

正中不一致で歯を抜くのか?:4本抜歯をするところは咬み合わせを良くするということを言う。これは機能を良くするということであって目的はそこにある。機能的にはよく咬めるということである。したがって、前歯部は曲線が正しいことが大切である。曲線と曲線が重なりのないアーチを描くならば、ラーメンが前歯で噛み切れることになろう。ラーメンが食べれない時は機能的に問題がある。奥歯は上下がよく咬み合わさっていることである。この目的達成のために1本の歯を抜くということはありうる。しかし、上下顎の正中線を合わせるために歯を抜いている歯科医自身が自分の正中が合ってないからといって歯は抜かないだろう。

美容上の問題:矯正を希望する人の中に美容上の問題として考えている人がいる。矯正医の中にもいる。美容上の問題として考えるとき、これは成人矯正ということになろう。矯正における美容上の問題は、そう生と上顎前突と下顎前突と開口というのが主なところである。本当の美容ということになれば、成長が終わったとき以降でないと今の顔がどのように変化するかを知ることはできない。ただ、混合歯列の時でも中切歯、側切歯の萠出が異常であったり、指しゃぶりなどにより上顎前突の強いものがあったり、遺伝的なことも含め永久歯が反対咬合になったりしているときは、美容上の問題としてではなく機能的な障害として前歯部と第一大臼歯を正常にしておくことは望ましい。当然、機能的に問題があるときには、美容上においても美しくないことが多いから、機能的な面をきれいにすれば顔もきれいになる。子供のときは顔が素直で、元々きれいなのであるから、口元の歯ならびがきれいになれば顔もきれいになるのである。問題は12歳以降の永久歯に全て生え変わってからのことである。この年齢までに、前歯部と第1大臼歯に異常があるときは正しい関係に治しておくことだが、それが治されず放置されていたときは、よりひどいそう生や上顎前突や下顎前突や開口になっていることがある。この年齢のとき、抜歯矯正を専門にしているところは平然と小臼歯を4本抜歯してしまうのである。こういう乱暴な手法と診断はするべきでないのである。18歳ぐらいまでは成長しているし、まだまだ骨や筋肉も柔軟性がある。また、顔面の成長も終わっていなくて、下顎の成長のスパートもある。これらが終わって落ち着いてしまった20歳以上と、それ以下の年齢とは考え方を変えないといけないのである。20歳を過ぎた人の場合、美容やメイクのことを考えている人が対象であり、好みの問題や心の問題が入ってくる。特に上顎前突などは「出っ歯コンプレックス」みたいになっている人もいて、最初のオーバージェットより10ミリ近く引っ込んでいても、まだ出ていると思っている人がいる。こういう人には、なかなか説明を理解してもらうことは難しいのである。反対咬合まで行かなければ、これで良いとは言わないかもしれないし、なかなか手こずるのが出っ歯コンプレックスの人であろう。それに火を注ぐのがEラインの話になる。Eラインは筋肉の問題であり、鼻の高さと顎の突出度もコントロールできない。この分野は美容整形外科の話になる。上顎前突のときは遺伝性の問題もある。それは歯槽骨の部分、土手そのものが飛び出していることもあり、歯ならびだけでは対応に限界がある。このように、美容上の問題は年齢とともに、その人の考える心の問題まで多くの範囲にあることもしっかりと覚えておく必要がある。美容上の問題は複雑で難しい問題を含んでいる。

歯は抜かないこと:Eラインという言葉が日本の矯正の世界では錦の御旗みたいな顔で大手を振って歩いている。Eラインの実現のために小臼歯を4本抜くことは当然だというのである。果たしてそうなのかということだ。Eラインとはいつ誰が言い出したのか。また横顔が正面の顔より大切なのかということである。Eラインのために小臼歯を4本も抜歯して良いのかということもある。これらのことを冷静に客観的に科学的に考えていただきたい。抜歯矯正の理論は矛盾だらけである。要するにEラインが美の基準であるという幻想をふりまき、おカネを巻き上げる金儲けのための手段として用いているだけの話ではないのか。歯科の医療としての存在は一生自分の歯で健康的な生活を送ることを手助けすることに異存はなかろう。日本歯科医師会は8020運動と言ってキャンペーンを行っているではないか。厚労省も同じことだ。それは歯を残すことを至上としている考えであり、抜歯をしないということである。ところが歯科の中でも矯正科と小児歯科だけは大した問題でもないことを大いに吹聴し、早期に抜歯している。歯は自然に抜けるまで抜いてはいけないのである。たとえ残根になっても現在の医学水準では生かして使えることが十分可能なのである。乳歯にしても、自然に抜けるか、永久歯が歯肉を破って頭を出すまでは抜いてはいけないのだ。まして20歳代までの若い人の健全な小臼歯を上下4本も抜くということはあってはならない。小臼歯を抜いてはならないのは当然であるが、異例中の異例として1本だけは抜歯した方が総合的な見地から良いということもあり得る。これは全体の5%以下の話であり、原則的には歯は抜かないということである。初診の段階で小臼歯を4本抜歯するというような診断は決してしないし、してはいけない。抜歯をするのは咬合に関係のない下顎前歯の1本や異常に転移してしまっている第2小臼歯の1本など、非常に限局的にあるべきなのだ。第1小臼歯の抜歯はするべきではないのである。

DBA「間違いだらけの抜歯矯正」より

 

 

 

 

 

  • 歯科矯正コラム一覧