△セファロ分析△トレース | きたざわ歯科 かみあわせ研究所
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△セファロ分析△トレース


△セファロ分析△トレース

セファロというものは

直接見て診断するということはほとんどない。

これはパノラマなどのレントゲン写真の診断と

大いに異なるところなのである。

ブロードベントの時は、分析ということを行っておらず、

ダウンズによって初めて症例分析というものが行われたのである。

ブロードベントは

直接的に写真に記入するという方法を用いたのであるが、

ダウンズより以降はすべてトレースした透過図上において分析が行われた。

したがって、セファロといえばトレースということになる。

それだからこそ計測点だとか、基準線や基準面を必要とするのである。

トレースを正確にできなかったならば、それは科学的とはいえないわけで、

鮮明なレントゲン写真を必要とするのである。

トレーシングペーパーを用い、4Hぐらいの鉛筆を持って、

セファロのレントゲン写真をシャーカステンにのせ、

透過図を描いてゆくのである。

その時、どの点や線が大切なのかを十分に理解しておくことが

大切であることは当然といえる。

しかし、現在のレントゲン写真は従来の方法であるから、

あいまいなものが多く、分析といってもなかなか難しいところ

があるのも事実なのだが、

セファロを重要視する人は、

しっかりとした図を描いてゆかなければなるまい。

トレーシングペーパーにセファロを重ね合わせる

トレーシングペーパーの先を少し折り曲げる

セロテープかクリップなどを用いて、

折り曲げたところをフィルムにしっかりと固定する

しっかり固定できたら準備は完了した

4Hぐらいの少し固めの鉛筆を用いて

セファロレントゲンの像をトレースしてゆく

像がトレースできたら、必要な計測点を記入し、印をつけてゆく

基準線や基準平面をスケールを用いて引いてゆく

その後角度や距離をトレーシングした図から計測する

図がぼやけている時はトレーシングペーパーを持ち上げて

確認をしながら記入してゆく必要がある

(DBAより)

DBAのまえがき(DBA主幹 阿部和弘先生の言葉)より

「このセファロ読本は一般開業医のためのものです。私は一般開業医こそ矯正に適した歯科医師であると考えています。全ての一般歯科開業医に矯正治療ができるようになっていただきたいと考えています。矯正治療を始めるにあたって、矯正にはセファロがどうしても必要なのだという考え方が蔓延している現状の中で、はたしてそうなのだろうかということです。分かりやすいセファロの本をと思っているのは、そのことをくつがえす必要があるからです。この「セファロ読本」は一般歯科開業医のための入門書として書き上げたつもりですが、完成してみると、これ以上詳しい内容の本は、現在ないことが分かりました。代表的なセファロの方法を全て載せてあるということも画期的なことです。このようにして、セファロ読本が出来上がり、再び読み返してみても、やはりセファロの重要性は感じることができません。

セファロは脇役であり、パノラマ以下の評価しかできないのです。

一般歯科開業医の人が矯正をするのにセファロがぜひとも必要とはとても思えません。

しかし、何故必要ないのかを知るためにも逆説的な言い方ですが、セファロのことを知っておくことも良いでしょう。無知と英知では英知が勝っています。知らないより、知っておくのがよいのです。使うか使わないかということは知っておいて初めて判断ができます。そういうことをまず理解していただきたいと思います。一般歯科開業医が矯正をするとき、ぜひとも必要なことは診断を正しくできるということです。診断の正しいことこそ大切なことです。

治療テクニックになりますが、顔の中心が美人の中心だということです。したがって、顔の中心と上顎の歯の中心との一致が必要なのです。上顎の正中線と下顎の正中線を合わせても、顔の中心に合っていないと、顔はゆがんでしまいます。 第一大臼歯をクラス1にすることも必要です。

特に10歳までの子供の時に、必ずクラス1の咬合の形にすることです。そして、料金を明確にすることです。信頼こそ大切なことなのです。

上顎と下顎の正中線を無理矢理に合わせることは、どうでもよい事です。このことは顔の中心に合わせることが大切で、上下顎の正中の一致はできればということぐらいのことで絶対という考えに立たないことです。

してはいけないことは小臼歯を4本抜歯することや、側方拡大による方法です。これはルンドストロームの1925年発表の歯槽基底論で解決済みのことです。それに逆行するテクニックではうまく行かないでしょう。ブローディのバクシネーターの理論も同じ様なことを証明しています。

ヘッドギヤーを使用してはいけません。このような中で、成人矯正では小臼歯の4本抜歯は行ってはならないことなのです。このような正しい考えの中で一般歯科開業医が矯正を行えば審美だけでなく機能的にも必ず社会に奉仕し、貢献できることになります。一般歯科開業医こそ、矯正に適した人であると、大いなる自信を持っていただきたいと思います。」